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カマンベールを習慣に 認知機能維持できる可能性 明治が研究成果

食品新聞 / 2024年11月11日 11時10分

明治はこのほど、カマンベールチーズの摂取と認知機能の関係性についての研究成果を発表した。高齢化社会で健康寿命延伸が重視されるなか、カマンベールチーズを日々の食事に気軽に取り入れることで、食事を楽しみながら認知機能を維持できる可能性がある。

明治、桜美林大学、地方独立行政法人東京都健康長寿医療センターらの最新研究では、カマンベールチーズの摂取習慣が認知機能の高さと関連すること、カマンベールチーズに含まれる「オレイン酸アミド」の摂取が認知機能を維持させる可能性、乳製品の中でもチーズの摂取習慣が認知機能低下を起こりにくくする可能性について報告している(Suzuki et al., Nutrients,2024, 16(16), 2800)。

国立長寿医療研究センター理事長特任補佐・桜美林大学客員教授の鈴木隆雄氏によれば、認知にかかわる主な機能に「記憶」「言語」「実行(遂行)」「計算」「注意」「見当識」「視空間認知」がある。これらは加齢のほか生活習慣の乱れにより低下するとされ「身体活動量が多いほどアルツハイマー型認知症のリスクは低下した」(Buchman, A S et al. Neurology vol. 78,17 2012)、「睡眠時間は短かすぎても、長すぎても認知症のリスクが上昇する傾向にある」とする結果もある。

「バランスの良い食事」も重要で「食品摂取の多様性が高いグループは多様性が低いグループに比べ認知機能が低下しにくかった」(Otsuka R, et al. Geriatr Gerontol Int. 2017;17(6):937-944.)とされる。認知機能維持・低下予防に効果的な食品としては、白カビタイプのチーズのほか、牛乳・乳製品、緑黄食野菜、青魚、カカオ、ワイン、カレーなどがある。明治は習慣化しやすいアレンジとして、「オクラ納豆とカマンベール」「出汁巻き卵、カマンベール巻」「カマンベール味噌汁」などを提案している。

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