名古屋で冬ギフト商戦スタート 新提案や記念企画で需要喚起
食品新聞 / 2024年11月18日 10時37分
名古屋地区における主要百貨店の2024年の冬ギフト展開が出揃った。今年は10月30日の名鉄百貨店を皮切りに、31日にジェイアール(JR)名古屋タカシマヤ、11月1日に松坂屋名古屋店、6日には名古屋三越が、順次商戦をスタートした。
今年は、近年主流となっている消費者の生活防衛に即した自宅用商材や地場銘品、プチ贅沢志向への対応を押さえつつ、さらに新たな企画や経済性に訴える特典付与などで需要喚起を図る。
名鉄百貨店は、「ご縁ひろがるこころつながるめいてつの贈り物」をテーマに約1400点をラインアップ。地元の銘品を紹介する「東海で育まれた美味」(全64点)では、開店70周年を迎える同店と、同じく市政70周年を迎える犬山市とコラボ。ホテルインディゴ犬山有楽苑の「パウンドケーキセット」をはじめ12点を展開する。
また、利用者の利便性向上や店頭混雑の緩和を狙いにEC受注を強化。オンラインショッピング注文で送料全国300円が無料となる商品を、前回の300点から約960点に大幅拡大した。
売上目標は前年歳暮比15%増。24年1月末で閉店した「一宮店」の顧客の受け皿として店頭・ECの双方でフォローする。
岐阜の名産を前面に(JR 名古屋タカシマヤ)JR名古屋タカシマヤでは、地元の美味を集めた「愛三岐グルメ」や毎年人気の「ご自宅用」商品など計約2400点を展開。今年7月末に閉店した髙島屋岐阜店の顧客のため、岐阜に特設会場を設置した。
「愛三岐グルメ」でも岐阜店で人気だった明宝ハムや飛騨牛など岐阜ご当地グルメの打ち出しを強化している。
また年々売上を伸ばす歳暮用の「ご自宅用商品」は、前回から80点増やし、過去最大規模の約280点を展開。新たな取り組みとして、物価高騰の中でお得感のある「2個セット」(全8点)や、いざというときに備える「非常食セット」(1日3食3日分)も用意した。
食で“温活”提案(名古屋栄三越)名古屋三越は、「きもち、完熟。」をテーマに約2300点を用意。重点取り組みとしては、昨今社会問題となっている物流に着目した「分散お届けキャンペーン」や、冬場の光熱費節約をサポートする「おいしい温活」、全国の老舗とともに次の100年ブランドを目指す「100年の恵み」などを展開する。
「分散お届けキャンペーン」は、今年の中元ギフトで初めて実施し好評だった企画。店頭注文の際、送料330円と440円マークのついた商品(対象約1300点)を「11月お届け」で申し込むと、1件ごとに110円引きとなる。
「おいしい温活」では、「世界の鍋料理」や「ホットデザート」など、体の中から温まる12点を三越伊勢丹限定商品として提案。光熱費の高騰で暖房費が気になる中、食を通じて家計をサポートする。
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