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マルサンアイ カナダで新会社設立 「豆乳パウダー」事業に新規参入

食品新聞 / 2024年11月20日 16時22分

マルサンアイは、粉末状「豆乳パウダー」の製造・販売事業に新しく乗り出すと発表した。24年5月にはカナダオンタリオ州で子会社「Alinova Canada Inc.」を設立。総投資額16億円を予定し、26年1月から豆乳パウダーを製造、世界に向けて販売のスタートを計画。それから3年で、年間売上高20億円までの拡大を目指す。

同社では将来的な目標として30年に向けた長期経営計画「Go to a Perfect World」を策定しており、その中で海外事業の拡大として「世界的なプロテインクライシス解決への貢献」を掲げる。これまでカナダの非遺伝子組換え大豆を輸入しており、パートナーサプライヤーとの深い関係を築いてきたこともあり、今回の新会社設立に踏み切った。

また「豆乳パウダー」は水などに溶けにくい性質があるが、長年の研究によってその課題を解決し、新しい製法の特許を申請している。粉末化することで、水分量によって濃度調製が可能なうえ、常温で長期間の保存が可能になる。26年1月以降、同社がこれまで豆乳などを輸出していた中国、タイ、カナダ、オーストラリアの既存ルートに加え、新たな輸出先も開拓していく考え。

同社の24年9月期業績は、「豆乳及び飲料」の好調などで売上高331億5700万円、16期連続で増収を記録した。売上高の増加などが寄与し、営業利益11億4700万円、経常利益11億1200万円といずれも過去最高を記録した。

今期は、3つのヘルスクレームを持つ機能性表示食品「トリプル対策この1本豆乳飲料/アーモンドミルク」を発売。植物性ヨーグルトのシェアナンバー1「豆乳グルト」シリーズも機能性表示食品として展開しており、他社との差別化を図っている。

堺信好社長は、「ブランドの向上、不採算事業の縮小、付加価値商品の拡大に取り組んできた。調製豆乳、無調整豆乳など種類の豊富さが強みと考え、事業を拡大していく。また今後も新しい機能性食品なども検討していきたい」と話す。

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