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食品ロス削減へ ファミリーマート「フードドライブ」強化 トーカン・寿がきやと地域連携

食品新聞 / 2024年11月22日 12時28分

ファミリーマート(FM)は、地域の食品ロス削減と食支援を目的に展開する「ファミマフードドライブ」の内容を強化する。

FM店頭で集められる個人の篤志だけでなく、企業連携・地域連携を組むことで、より多くの食品ロス削減と人々に支援の手が届くようにすることが狙い。その第1弾取り組みを愛知県で着手。地場卸・トーカンと地元メーカー・寿がきや食品の協力を得て始動した。今後、同様の展開を各地に広げ、地域支援拡大に向けた新たな仕組みを構築していきたい考え。

FM、トーカン、寿がきや食品の3社は11月12日、名古屋市昭和区の「ファミリーマート昭和塩付通一丁目店」で、余剰在庫となった加工食品計40ケースを「ファミマフードドライブ」を通じて愛知県母子寡婦福祉連合会(愛母連)へ寄贈。学校給食の一時休止など、より食支援が必要となる年末年始を見据えてのもの。トーカンからレトルト食品300個(麺入りパスタソース2種類)、寿がきや食品からはカップ麺360個(ラーメン1種類)が贈られた。

寄贈式でFM・成田祥之執行役員地域代表(中日本)は、「愛知県にFMは約1600店、そのうち約720店が『ファミマフードドライブ』を実施している。この『ファミマフードドライブ』は愛知県が発祥の地で、展開店舗数も全国最多。ファミマのサプライチェーンを利用して連携をさらに深めながら、しっかりと地域社会に貢献していきたい」と語った。

トーカン・山田伸行専務執行役員、寿がきや食品・水野勇取締役営業本部長も「地元企業として、食を通じた地域の活性化や食の支援、フードロスの削減に貢献したい」と声を揃えた。

愛母連の山本広枝理事長は、「当会は74年続く団体で、愛知県下のひとり親家庭の支援を県などからの委託を受けて行っている。物価高で苦しんでいる家庭が多くいるなか、大手企業の協力をいただいて食を提供できるのは本当にありがたいこと。『もったいない』を『ありがとう』に変えるフードドライブと今後も連携していきたい」と謝意を述べた。

「ファミマフードドライブ」は、家庭にある食べきれない食品をFM店頭に持参。地域で子ども食堂やフードパントリーなどの活動に取り組むNPOや社会福祉協議会などの協力パートナーを通じて支援が必要な人たちに提供する取り組み。21年4月から本格スタートし、24年10月21日に4000店を達成。21年4月から24年8月までに店舗に寄せられた食品は累計270トンを超える。

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