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マルヤナギ小倉屋 豆・麦のコンセショップ 開発品も多数

食品新聞 / 2024年11月27日 14時19分

マルヤナギ小倉屋は8日、本社1階にコンセプトショップ「まめむぎマルシェ」をオープンした。豆・麦・米・海藻・根菜など「伝統食材のすばらしさを次の世代へ」を掲げ、自社製造品や関連する仕入れ商品など約220品を扱う。

特に力を入れるのが兵庫県のもち麦、キラリモチを使った商品群。店のオープンに合わせ開発した「麦の助」は、店内で焼き上げるノンフライチップスでプレーン(80g、税込み432円)と極味だし味(同486円)を揃える。

同じくキラリモチを使った冷凍の「きらりむすび」は個包装で枝豆こんぶ、八穀赤飯など9種類を用意。1袋5~7個入(同720円)で販売する。すでに百貨店催事や通販で人気を集めている。このほか、キラリモチともち米を半々で炊いた「もち麦入りおはぎ」は1日60個の限定販売。開店イベントでは蒸し大豆で作ったソイスムージーの無料配布やお菓子のつかみ取りも行った。

店内で焼き上げる「麦の助」

同店はもともと直営の佃煮店「誠味屋本店」として営業していたが今回、その部分を縮小し店の約半分を「まめむぎマルシェ」として新たに開店。「誠味屋本店」はギフトや土産物向けに比較的高級な佃煮を中心に扱うが、中元・歳暮需要の低迷や、昆布をはじめとする原料の高騰といった課題を抱えている。

こうした中、「店の敷居を下げて間口を広げ、子育て世代などより多くの人に来てもらいたい」(岡村嘉唯店長)との考えで、「マルシェ」の開店に至った。お菓子のつかみ取りなどのイベントは、それを意識したものだ。

オープン初日は、近所だが来店は初めてという買物客などで賑わい、午前中で売上予算を達成した。

岡村店長は「入りやすい店にしようと外に黄色いのれんを設置した。自社商品は毎日の食卓に使ってもらいたく、工場直売価格でまとめ買いを促している。こうした日常と、誠味屋本店の非日常との両方に沿った提案で、消費ニーズの二極化に対応したい」と話している。

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