明治 「捨てない」がコンセプト 食品ロス削減で初の直営店
食品新聞 / 2024年11月29日 12時51分
明治は12月7日~来年4月末まで埼玉県水産物地方卸売市場内に、食品ロス削減を目指した初の直営店「明治ザ・ステナイファクトリー」をオープンする。「食品ロスを自分ゴトとして捉える方はまだまだ少ないと思う。賞味期限が残っていても破棄される商品がある実情を知っていただき、食品ロスやサステナビリティについて考えるきっかけになればいい」(企画部営業推進一課川本岳史氏)と期待する。
食品業界には、小売店舗などに対し賞味期間の3分の1以内に納品する慣例「3分の1ルール」がある。このルールのもとでは、賞味期限まで日数が残っていても出荷期限を過ぎたため販売できない商品が発生する。明治ではこうした商品をフードバンクや子ども食堂に提供しているが、ヨーグルトは要冷蔵で賞味期限が短いことから、廃棄削減が課題となっている。
商品の一例(11月28日時点)店頭に並ぶのは出荷期限が過ぎた主にヨーグルト商品で、希望小売価格の4割程で販売する。需給状況によって販売する商品は変わり、値引き率も商品で異なる。11月28日のプレオープン時には「明治ブルガリアヨーグルト LB81プレーン(ドリンクタイプ)400g」(税別117円)、「明治 おいしい生クリーム」(200ml、同214円)、新商品の「美酢 のむヨーグルトざくろ180g」(同95円)などが並んだ。
最大の目的は、食品ロス削減に対する人々の理解醸成にある。「まずは試験的に運営し、このコンセプトが受け入れられるかお客様の反応をみて方針を決める。将来的には自社工場内に場所を設けたり、EC販売なども目指せたらいい」(グローバルデイリー事業本部デイリー企画部企画G堀義治氏)。
ヨーグルトをケース購入する客「明治ザ・ステナイファクトリー」は「サステナ」と「捨てない」を組み合わせた造語。様々な場所の候補が挙がったなかでも、明治の食品ロスの取り組みに共感した同市場への出店が決まったという。「メーカーはもちろん、お客様にも食品を捨てずに食べきるといったことをしていただき、世の中の食品ロス削減に一緒に取り組んでいきたい」(堀氏)。
お気に入りだという商品をケース購入した女性は「いつもコンビニで購入しているが今日は安く買えてうれしい」と喜んだ。
この記事に関連するニュース
-
食品ロス 工夫次第で削減の余地はある
読売新聞 / 2025年1月5日 5時0分
-
閉店間際のスーパー「半額シール品」に猛ダッシュ 賞味期限に消費期限、気になるけれど大丈夫?
J-CASTニュース / 2024年12月22日 16時0分
-
【食品ロス削減】個人向け食品買取開始!あかきちで物々交換しませんか?
PR TIMES / 2024年12月16日 23時40分
-
SSKマヨネーズ類、ドレッシング類の賞味期限表示変更のお知らせ
PR TIMES / 2024年12月10日 10時45分
-
当社初!食品ロス削減を目指した直営店「明治ザ・ステナイファクトリー」 2024年12月7日開店/期間限定
共同通信PRワイヤー / 2024年12月9日 11時0分
ランキング
-
1イトーヨーカドー茅ケ崎店が閉店 営業45年、数百人が集まり「ありがとう」
カナロコ by 神奈川新聞 / 2025年1月5日 23時0分
-
2なぜ?「角が丸い」案内標識が最近増えているワケ 丸くする“メリット”とは?
乗りものニュース / 2025年1月5日 16時12分
-
3アクティビスト銘柄で顕在化する「後始末リスク」 手元資金が急減し、巨額還元の撤回も困難に
東洋経済オンライン / 2025年1月6日 7時30分
-
42025年「注目の鉄道新路線」延伸や計画の行方は? 万博地下鉄と路面電車、新幹線計画はどうなる
東洋経済オンライン / 2025年1月6日 6時30分
-
5JR東「分かりやすい運賃にします」でなぜ“大幅値上げ”になるの? 格差を生んだ「4つの運賃区分」見直す意味 でも関西は“そんなに値上げしない”
乗りものニュース / 2025年1月6日 7時12分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください