世界が認める日本チーズ 国際アワードで高評価 ブランド力強化で輸出拡大へ
食品新聞 / 2024年12月2日 15時25分
日本産チーズの世界的な評価が年々高まっている。このほど開催された「World Cheese Awards 2024」には47か国計4786品のチーズがエントリーし、うち21品の日本産チーズが入賞した。
NPO法人チーズプロフェッショナル協会の坂上あき会長は「日本チーズがしっかりとブランド化してきた。今後は日本のチーズ作りの素晴らしさを海外へ発信し、数字に結び付けていくステージになる」と今後に期待を寄せる。
日本産チーズは職人のていねいな作業による繊細な味わいといった、アジアでもトップクラスの品質が評価されている。11月19日の成果報告会で農林水産省畜産局牛乳乳製品課の伊藤寿氏は、「さらなる国産チーズの活躍に向けて最も重要なのはブランド力。本場ヨーロッパのチーズはブランド力が高く、価格が高くても食べてみようとなる。国際コンテストで日本のチーズが評価されることがブランド力につながる」と述べる。
アジア圏を中心とした輸出にも力を入れる。
(左から)坂上あき会長、寺尾智也理事(日本チーズ協会)、川本英二氏、齋藤章雄氏、伊藤寿氏財務省貿易統計によれば、23年度国産ナチュラルチーズ輸出量は495トンで2019年以降伸長。国内チーズ工房数も約350か所と右肩上がりで伸長し、各地で個性豊かなチーズが製造されている。「東南アジアの市場は距離的にも味覚的にも近く有効だ」(伊藤氏)。「アジアでは日本が先駆者で高品質なチーズを作っている優位な立場にある」(坂上会長)。
木次乳業(島根県)の川本英二氏はこうした国産チーズを知ってもらい、種類や食べ方に捉われず、家庭でも活用することが重要と指摘する。会場では、日本料理人齋藤章雄氏が考案し、木次乳業のオールドゴーダチーズとそばを融合した創作料理が振舞われた。「旨味が強く、甘味も引き出てくるのが日本のチーズのいいところ。地域の郷土料理などに浸透すれば、地域も活性化される。小さな工房のチーズを地域スーパーやコンビニエンスストアでも取り扱うようになればさらに広がっていくのでは」(齋藤氏)。
この記事に関連するニュース
-
チーズ市場、24年は価格改定が一巡し需要は回復基調
ダイヤモンド・チェーンストア オンライン / 2024年11月23日 1時0分
-
ヨーロッパで日本のチーズに熱視線、国際コンテストで受賞した国産カマンベールとは?
マイナビニュース / 2024年11月20日 13時9分
-
英国政府、都内で英国産食品・飲料イベントを開催
PR TIMES / 2024年11月19日 12時45分
-
チーズの世界大会「World Cheese Awards 2024」(開催地:ポルトガル)でCHEESEDOM「瀬棚」(北海道)世界の4,786品のチーズの中からSuper Gold賞に選出!
PR TIMES / 2024年11月19日 11時0分
-
11月10日・11日開催 チーズの祭典『チーズフェスタ2024』 「NHKきょうの料理:おうち居酒屋」、「海苔×チーズのコラボ」など新たなチーズの魅力をご紹介/チー1グランプリ地域選抜賞12作品を公開
@Press / 2024年11月5日 10時0分
ランキング
-
1PayPay銀行 円・米ドル両方預金で金利2%に引き上げ
日テレNEWS NNN / 2024年12月4日 13時58分
-
2セブン解体で岐路に立つ「コンビニATM」の王者 非連結化なら伊藤忠主導で業界再編に発展も?
東洋経済オンライン / 2024年12月4日 9時40分
-
3日本人に多い「会社嫌い」なぜ深刻な問題なのか 社員を機械のように考えるマネジメントの誤り
東洋経済オンライン / 2024年12月4日 11時0分
-
4スガキヤ「ラーメン+ソフトクリーム」が定番の訳 塩気のあるラーメンの後に食べたくなる仕掛け
東洋経済オンライン / 2024年12月4日 9時30分
-
5ビール市場シェア拡大へ「プレモルがあってサントリー生があって金麦があることを強みに」…サントリー・鳥井信宏社長
読売新聞 / 2024年12月4日 13時34分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください