厚生産業 乾燥米こうじが販売好調 野菜高騰で漬け物の素は苦戦
食品新聞 / 2024年12月2日 15時11分
漬物の素や米こうじ製品を手掛ける厚生産業(岐阜県揖斐郡、里村俊介社長)の今上期(4-9月)売上は、トータルでほぼ前年並みの着地となった。漬物の素は、野菜高騰が続く中で健闘したものの、浅漬けの素やぬか漬けの素など主要部門が総じて苦戦。一方、こうじ製品では甘酒部門が前年並み、その他こうじ部門は業務用が牽引し二ケタ増とした。
浅漬けの素は、主力のなす漬けをはじめ全般に厳しい状況。ぬか漬けの素は、主軸アイテムの「熟成ぬか床」は堅調に推移したが、ネット専用の「冷蔵庫で育てる熟成ぬか床」や近年好調だった「たしぬか」が伸び悩んだ。
「上期は野菜の作況が良くない、あるいは相場が高騰しているといった状況に対して、それに応じた提案活動がうまくできていなかった。これを反省点に、下期は市場動向をしっかり分析・予測して、得意先さまの店頭に反映する。漬物の素のカテゴリーリーダーとしての役割を果たしていきたい」(里村社長)。
今秋冬向け新商品としては、「甘酢昆布だいこんの素」を9月に発売。品揃えの薄かった大根の浅漬けの品揃え強化を図った。同商品は、甘酢の酸味・甘みに昆布の旨みがバランス良く加わり、まろやかな大根の甘酢漬けが簡単にできる。
一方、こうじ製品では甘酒部門が前年並み~若干のプラス。今年4月、カテゴリー全品を対象に価格改定を実施したが、小売チャネルは手堅い動きを見せた。一方で通販チャネルは苦戦した。
NB主力商品の「お米と米麹でつくったあまざけ1L」は、生協、量販向けで好調に推移。また同商品は、23年6月発表の第64回「ジャパン・フード・セレクション」で、甘酒商品としては初のグランプリを受賞。これを機に量販やドラッグストアからの問い合わせが増えたという。
「すっきり飲める腸活甘酒RP」も、セレクトショップなど新販路開拓が少しずつ成果を見せて売上を伸ばしている。
その他こうじ部門では、乾燥米こうじが好調。昨年、様々な業態でのPB案件が成約したことで数字を大きく伸ばした。
家庭用でも今春、乾燥米こうじ(300g)をリニューアル。小さくひき割り状にすることで、従来以上にとけやすく、糖化を促進するようになった。ECのレビューでも高評価を獲得。実店舗での動きも活発化してきているとのこと。
「差別化を図れたことから、営業面も強化し今後さらにシェア拡大を目指していきたい」(同)とする。
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