ガラスびん3R促進協議会 サーキュラーエコノミー目指す 創立40周年記念式典・祝賀会
食品新聞 / 2024年12月2日 15時3分
ガラスびん3R促進協議会は19日、千代田区一ツ橋の如水会館で創立40周年記念式典・祝賀会を開催した。
式典のあいさつの中で野口信吾会長は、1984年11月19日に前身組織である「ガラスびんリサイクリング推進連合」や「ガラスびんリサイクル促進協議会」が設立された経緯などを報告。
直近10年間は持続可能な開発目標であるSDGsの取り組みや、サーキュラーエコノミーパッケージの活用、未来を担う小学生向けの啓発活動、米のもみ殻や鶏卵の卵白などバイオマス廃棄物をアップサイクルしたガラス原料化の事例などを紹介し、「今後もサステナブルな未来のために3R+リニューアブルの促進に取り組む」方針を示した。
来賓祝辞の中で各関係官庁代表は次のように語った。
「経産省は産官学の連携を強化するため、サーキュラーファイナンスを立ち上げた」(経産省・資源循環経済課の岡田時房課長補佐)、「今後はシングルユースの使い捨てに対しての風当たりが強まる。循環経済からみたガラスびんの飛躍に期待している」(環境省・容器包装・プラスチック資源循環室の井上雄祐室長)、「環境問題には必ず経済が関係する。食品ロスの削減を含めたバランスが重要」(農水省・食品ロス・リサイクル対策室の鈴木学室長)、「酒類業界はビール瓶や一升瓶を洗浄し再利用しているが、近年はリターナブルの普及拡大に向けて、規格統一瓶の開発を行っている」(国税庁・酒税課の三浦隆課長)、「業界の垣根を超えて一丸となって取り組んできたことに意味がある。協議会としてプラットフォームの役割を果たしてきた功績は大きい」(経産省・生活製品課の伊藤裕美企画官)。
記念講演では石川雅紀神戸大学大学院経済学研究科名誉教授・叡啓大学特任教授が「ネットゼロ社会でのガラスびん」をテーマに講演した。
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