日本酒の新たな価値提供 日酒販が東京・八重洲に直営店 今冬は「日本酒×出汁の奥深さ」
食品新聞 / 2024年12月4日 11時29分
大手酒類問屋の日本酒類販売(日酒販、本社・東京都中央区新川)は、東京八重洲ミッドタウンで運営するカフェ&バーを舞台に、日本酒や料理にひと手間加えて新たな価値提供を行っている。
店舗名は「Shop・Cafe&Bar TASU+(タスプラス)」。12月6日から「日本酒×出汁の奥深さ」を体感できる新メニュー「湯葉と九条ネギの肉吸い」を追加。和洋を組み合わせたコース料理も用意し、プロが厳選した日本酒とのペアリングを楽しめる。
「TASU+」は22年10月にオープン。東京駅直結の地下1階に店を構え、スタイリッシュかつカジュアルな空間を用意。カフェ&バーで食事できるほか、併設のショップで常時80~100種類もの日本酒を販売する。大手蔵から中小蔵まで幅広く、地酒専門店とも異なる多様性を重視した品揃えが特徴だ。
日酒販の村上浩二取締役専務執行役員営業本部長は「東京・八重洲は当社が1949年に創業した場所。駅前の再開発で本社は移転したが、この地で日本酒に関わる事業をしたいと願っていた」と出店の経緯を話す。
店長はオープン時から社員の齋藤晴信氏が務める。「当社は生産者と小売業をつなぐ中間流通業だが、お店では造り手(酒蔵)の想いを伝えながら、お酒・料理に価値をプラスして提供するように心がけている。普段は日本酒をあまり選ばない若い方や女性にも楽しんで欲しい」。カフェ&バーの日本酒は時期によって入れ替えながら常時15種を用意。味わいで「しっかり」「すっきり」「フルーティ」の3タイプをバランスよく揃える。
「肉吸い」メインのコース料理メニューの監修は丸山智博シェフ。都内で数々のレストランをプロデュースするシェルシュ社の代表で、「TASU+」では日本酒の新たな価値を感じられる和洋の個性あふれる料理を提供する。
12月6日、新たなグランドメニューとして「湯葉と九条ネギの肉吸い」が加わる。シンプルに日本酒と出汁を組み合わせた味わいは奥深く、和牛と京都の湯葉を使用。生姜、すだち、黒七味も付いて味変にも対応する。単品2000円(税込)。
「肉吸い」をメーンにした全10品のコースも提供。人気メニューの「キッシュ」、赤酒で下味をつけた「塩糀仕込みの唐揚げとフライドポテト 酒盗のせ」、優しい甘味の「プチあま酒ソフトクリーム」など。日本酒とのペアリングを堪能できる。5500円(税込)。
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