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熱田神宮の五日えびす

食品新聞 / 2024年12月23日 15時27分

もうすぐ正月。来年も神社やお寺へ初詣に出かける人は多いだろう。商売人は、その後の「初えびす」の方が重要だろうか。

▼名古屋市の熱田神宮では、初詣の客も引かない毎年5日に初えびすが行われる。「五日えびす」とも呼ばれ商売繁盛、家内安全、漁業豊漁を願ってスーツにネクタイ姿の参拝客が集まり深夜から境内は異様な空気に包まれる。

▼午前0時を前に授与所では縁起物の一番札や福熊手、福箕(ふくみ)を求めて長い列ができる。お札には「あきないえびす」「はたらきえびす」、漁業の人に向けた「とりえびす」、16年から新しく加わった「生涯現役ちからえびす」の4種類がある。お札の絵柄は「熱田三面大黒」という古図を基に描かれており、えびす様を絵像化した最初期の貴重な絵像だとか。同じく縁起物の「福熊手」は5000円の小サイズのものから、1番人気の5万円のものまで。大きいものは長さが1m85cmもあり、毎年すぐに完売するそうだ。

▼ここ数年は厳しい情勢が続いたが、食品関係に従事するすべての人にとって来年は良い年が迎えられますように。自分も商売繁盛、家内安全を願ってしっかりとお参りに行こうと思っている。

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