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ハナマルキの麹ブランド「ハナマルケン」 キッチンカーでおいしさアピール

食品新聞 / 2024年12月26日 9時17分

ハナマルキは「ハナマルキ醸造 麹 研究室(通称ハナマルケン)」ブランドでキッチンカー事業を開始した。

12月20日、21日の両日、東京都渋谷区の代官山蔦屋書店で、おみそ汁・おにぎり専門店をグランドオープン。今後様々なエリアや場所でキッチンカーを出店する。同社が飲食店を手掛けるのは初めて。

ハナマルキは2023年8月、「ハナマルケン」ブランドを立ち上げた。「『麹』の可能性を追求し、『麹』の未来を創る」をコンセプトに、これまでにない商品開発やコラボレーションを実施してきた。

公式ECサイトと長野県伊那市の同社「みそ作り体験館」でハナマルケンの商品を販売してきたが、次なるステップとして麹の真髄を体感してもらう場を作りたいと考え、飲食店のオープンを決定。麹のおいしさをシンプルに実感してもらうため、おみそ汁・おにぎり専門店を出店することにした。

ハナマルケンのプロジェクトリーダーを務める國吉優子マーケティング部ブランド戦略室長は20日に開いた記者発表会で、キッチンカー事業について「ハナマルケンの名義で事業を広げたい、飲食事業を展開したいと考えて立ち上げることにした」「ハナマルケンの商品をキッチンカーで販売することも考えている」などと語った。

キッチンカーを選択した理由については「柔軟な機動力にある」としたうえで、「お客様のもとへ出向き、コミュニケーションを取る。新しい接点をたくさん持てる場所になると考えている」と指摘。ハナマルケンのブランド強化、ハナマルキのファン作り、新商品開発のアイデア獲得への期待を示しつつ、「将来的には物販を含むアンテナショップ、レストランの展開にもつなげていけるのではないか。そのテストケースとしても捉えていきたい」とした。

20日、21日には非売品の「匠の手仕込みみそ」とハナマルケンの「贅沢長期熟成みそ」を黄金比でブレンドするなど、みそ、具材にこだわり、一杯一杯ていねいに仕上げた「国産野菜と炙り豚バラのおみそ汁」(税込み600円)、同社の「液体塩こうじ」を使ってふっくらと炊き上げたお米に、同じく「液体塩こうじ」でうまみを引き出した焼き鯖を具材に使用した「ふっくら塩こうじおにぎり~ほぐし焼き鯖と大葉~」(同250円)を数量限定で販売した。

開発を手掛けた秋山隆作グラン・シェフは提供メニューのこだわりを紹介しつつ、今後のキッチンカーでのメニュー展開について「通年でいろいろな場所に行く。季節に合ったもの、エリアに合ったものを試行錯誤しながら提供していきたい。また、ハナマルキの技術力や商品力もアピールしていく。新商品を取り入れたものなど、いろいろなメニューを開発していきたい」とした。

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