「セブンプレミアム」から大ヒット商品誕生の兆し 有望株は「クックイック」「エールズ」「チョコっとグミ」
食品新聞 / 2024年12月31日 10時50分
セブン&アイグループのPB「セブンプレミアム」から大ヒット商品誕生の兆しが見えてきた。
12月25日、取材に応じたセブン&アイ・ホールディングスの北村成司グループ商品戦略本部副本部長が最有力に挙げるのは「セブンプレミアム クックイック」。
同商品は、ひと手間の調理(CooK)で美味しい食事が時短(Quick)でできる新コンセプトの冷凍食品。
「セブンプレミアム 旨辛チゲ」と「セブンプレミアム 火鍋」の2品をラインアップし11月19日から順次発売し“解凍いらずで鍋にポン!火にかけるだけの簡単鍋!”を訴求している。
北村副本部長は「ひと手間をかけるお客様にとっては手間が価値の1つ。ひと手間をかけることで食卓を豊かにすることに大きく貢献できる可能性があると物凄く期待しているシリーズ」と語る。
カスタマイズできる点と簡単調理・時短が「クックイック」の特徴。
豆腐や卵、麺など好みの具材を追加で入れて自由自在にアレンジでき、下処理済みの具材とスープがセットになっているため、パッケージから出して火にかけるだけで調理できる。
「セブンプレミアム 旨辛チゲ」の場合、調理時間は約8分。加熱調理だけで生ごみを出さず簡単に片づけできるようになっている。
今後、「クックイック」からパンや炒め物のシリーズの発売を予定している。
「セブンプレミアム エールズ」10月22日から関東、東北などの一部地域で先行販売を開始し発売1ヶ月で当初計画を約2倍上回る100万本の販売を突破した生ビール「セブンプレミアム エールズ」にも期待を寄せる。
同商品は、サントリー「ザ・プレミアム・モルツ」でも使用する「磨きダイヤモンド麦芽」を一部使用するなどサントリーの醸造技術とセブン&アイのプライベートブランドの開発力を融合することで品質と値頃感の両立させたもの。
素材以外のマーケティングコスト、物流費、包材費などを効率化することで通常のレギュラービールの価格帯よりも割安となっている。
「値頃感と味わいに自信がある。毎日飲んでいただきたい味わいであり、長く売れる定番商品に必ず仕上げていきたい」と意欲をのぞかせる。
菓子カテゴリでは既に「セブンプレミアム チョコっとグミ」シリーズがヒットしている。
同シリーズは、市場でも人気が高まっているグミをチョコレートでコーティングしたもの。
2023年3月の発売以降、食感や見た目などで好評を博して累計500万個強を販売。今期も好調に推移している。
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