適正価値、適正価格で需要増を 全日本はちみつ協同組合「新年顔見せ会」
食品新聞 / 2025年1月27日 11時19分
全日本はちみつ協同組合(田中正道理事長)は1月16日、都内のホテルで「新年顔見せ会」を開催、会員企業のほか、来賓として蜂産品各団体から多数出席した。
会は新井紀男・事務局長の司会進行、田中理事長あいさつ(代読)でスタート。田中理事長は昨年9月に中国・青島で開催された日中蜂産品会議について報告するとともに「海外市場は、健康効果に対する消費者の意識の高まりにより着実に成長している。一方、国内市場はコスト上昇による値上げもあり消費量が低迷している」と指摘し、「皆さまの英知を結集し革新的な商品開発を進めていきたい。商品ブランド力を高め健康に良く、環境に優しいはちみつの需要を高めていきたい」と出席者に呼びかけた。
来賓として沖浩幸・日本養蜂協会常務理事、渡辺雄二・全国はちみつ公正取引協議会会長、川村憲明・日本はちみつ輸入商社協議会代表理事、山田務・全国ローヤルゼリー公正取引協議会会長があいさつした後、水谷友彦副理事長の乾杯の辞で祝宴に入った。祝宴中には、野々垣孝彦副理事長が蜂産品業界全体を包括した状況と今後の取り組みについて、加藤重太郎(加藤美蜂園本舗取締役)が国内、中国でのテーブルハネーの販売状況について説明し、活発な情報交換が行われた。主な来賓のあいさつ要旨は以下の通り。
沖浩幸・日本養蜂協会常務理事 養蜂業は、巣箱代、餌代など諸コスト上昇、養蜂家の高齢化、気候変動によるミツバチの管理の困難化、里山での生活者による蜜源植物面積の縮小など事業環境が厳しくなっている。だが需要はまだまだ伸びる余地がある。皆さま方とともに今後も頑張っていきたい。
全国はちみつ公正取引協議会・渡辺雄二会長
偽物については昨年7月に会員、賛助会員に外来アミラーゼ検査の実施を推奨したほか、非会員にも訪問し説明を行った。はちみつのISO規格はブラジルでの会議を経て5月に策定される見通し。当協議会ではこれに基づき、はちみつの規格、表示等について公正競争規約の見直しの準備を進めていく。
日本はちみつ輸入商社協議会・川村憲明代表理事
国内では物価高騰の対応に追われているが、他方、世界では日本の人件費、原材料費、物流費等は相対的にまだ低い。原材料の調達においては蜂産品を含め、われわれ商社が買い負けする局面が正直多々ある状況だ。健康志向トレンドの中で、正しく適正な純粋蜂蜜について、適正な価値を認めていただくように協議会としても一層努めたい。
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