製茶メーカー 割安や容量で「お得感」 コスパ強調で物価高に対応
食品新聞 / 2022年7月27日 13時23分
リーフ茶離れに苦しむ国内製茶メーカーが、自社製品にお得感を出そうと懸命だ。巣ごもり消費からの反動減に加え、先行きが見えない物価高が押し寄せ、価格と内容のバランスに神経をとがらせる愛飲家は少なくない。各社は値ごろ感や容量に工夫を凝らし、量販店やスーパーでの販路拡大を目指している。
7月8日に静岡県浜松市で開催されたメイカングループの夏季展示会。「少しでもコストパフォーマンスのある商品を提供できるかが勝負だ」。出展した赤堀商店(静岡県)の役員はこう言い切る。
訴求に力を入れていたのは茶葉を多く使用した「大きめティーバッグ」。ティーバッグ製品は、1個当たり茶葉3g入りが標準的だが、同社では7gと2倍以上を使用。茶葉が広がって味わいや水色が深くなるため、「ティーバッグを何個も使用する必要がなく、結果として経済的」とお得感を強調する。
また、掛川産一番茶の商品も160gで800円と手が届きやすい価格帯に設定。有機栽培の棒茶も、150gで350円と価格帯を抑えている。単なる安値競争とは一線を画し、新茶や有機といった付加価値のある商品に値ごろ感を持たせ、消費者にアピールする戦略だ。
井指製茶(愛知県)は、緑茶などでティーバッグ600g入りの「メガ盛」を新たに大容量商品として投入した。千円を超える価格設定だが、水出しも兼用できる商品だけに、夏場に大量消費されると想定。1g当たりで従来品と比べ20%お得な商品に仕上げた。
夏の麦茶の販促も強化している同社は「急須を持たない世帯が増えている中、自宅でお茶を作って味わってもらうことが大切」としてリーフ茶の需要喚起に努めている。
製茶メーカー 割安や容量で「お得感」 コスパ強調で物価高に対応は食品新聞 WEB版(食品新聞社)で公開された投稿です。この記事に関連するニュース
-
「ムーミン」パッケージの日本茶でホッとひと息癒し時間を。海苔屋の小善本店から国産の茶葉を使用した「ムーミン」のお茶を5月1日に発売!
@Press / 2024年5月2日 10時30分
-
シリーズ累計販売個数100,000個突破!静岡茶フレーバーティー「TEA(ティー) TIME(タイム) BROTHERS(ブラザーズ)」より2024年初摘み新茶を数量限定で4月26日(金)より販売開始
@Press / 2024年4月24日 10時30分
-
「キリン 午後の紅茶 ストレートティー/ミルクティー/レモンティー」6年ぶりに大刷新!
PR TIMES / 2024年4月23日 14時45分
-
香る煎茶 有機シリーズに「さくら」「ゆず」 小栗農園
食品新聞 / 2024年4月22日 10時41分
-
「お~いお茶」(600mlPET)160円→180円 飲料・ティーバッグなど207品を価格改定 10月1日から 伊藤園
食品新聞 / 2024年4月14日 17時54分
ランキング
-
1物価の優等生『もやし』生産者はようやく少しずつ値上げ…しかし消費減で悲鳴「このままでは生産者がみんな廃業してしまう」
MBSニュース / 2024年5月8日 19時18分
-
2「肉も野菜も安い!」ドラッグストア絶好調の理由 物価高で高まる存在感、買収で生鮮食品も導入
東洋経済オンライン / 2024年5月9日 8時0分
-
3米検察当局がテスラを調査 報道、詐欺行為の疑いで
共同通信 / 2024年5月9日 6時5分
-
4損保大手、火災保険料引き上げ=10月に10%、災害激甚化で
時事通信 / 2024年5月8日 17時54分
-
5「次を決めずに辞めてもいい」実は英断な“あえて無職”=「キャリアブレイク」の活用を経験者に聞く
オールアバウト / 2024年5月8日 21時15分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください