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丸美屋食品 ユーザーの質的変化捉え味や別添え、容量に工夫

食品新聞 / 2022年8月1日 10時55分

丸美屋食品工業は8月、22年秋冬向け新商品を相次いで投入する。長引く新型コロナウイルス禍を受け、ユーザーの食生活の質的な変化を敏感にキャッチ。麻婆の素やふりかけなど主力の商品やシリーズについて、付加価値を加えたり内容量にバリエーションを持たせたりして販売攻勢をかける。

「とんこつ麻婆豆腐の素」(希望小売価格税抜220円、内容量153g)は、コロナ禍で人気が高まる「とんこつ」系に注目した商品。マスク着用やテレワークの浸透により、勤務中の口臭を気にする人が減少。カップ麺や鍋つゆなどのカテゴリーで、とんこつ系がコロナ前比で約20~30%伸長しているというデータがある。新商品は、まろやかでコクのあるとんこつをベースに、ご飯にマッチする味わいが特徴。フライドガーリックの小袋付きのため、好みに合わせて振りかけてサクサクとした食感が楽しめる。販売は9月末まで。

依然として学校や職場で感染対策として黙食が続く中、見た目の楽しさを演出する商品も充実させる。ふりかけの「のりたま」と「味道楽」から、ヒヨコと魚の愛らしい形のチップを別添えにした詰め合わせを、23年3月末まで限定販売する。「のりたま&ひよこチップ」「味道楽&おさかなチップ」(各150円、21g)は、弁当やサラダ、麺類などにトッピングが可能で、さまざまな料理に彩りを添える利用法を提案する。

「期間限定のりたま&ひよこチップ」(丸美屋食品工業)

内容量に特色を持たせたアイテムも目立つ。「しその香 小容量カレンダー」(80円、18g)は使い切りタイプで、価格帯を抑え新規ユーザー獲得にもつなげる。レトルトパウチの「1~2人前 麻婆豆腐の素〈中辛〉」(120円、120g)は少人数世帯や単身者に照準を定め、電子レンジで約3分温めるだけの簡便性を売りにした。「1人前かけうま麺用ソース〈麻辣うどんの素〉」(200円、270g)はカレー、担々とともに3種類をそろえた。秋冬の需要期となる23年3月末まで、在宅勤務者の増加で伸びる個食需要に応える。

一方で、鶏そぼろとたまごの二色丼をイメージした「とりたまごふりかけ大袋」(215円、46g)は、ファミリー向け直詰タイプの大容量もそろえ、コロナ禍で堅調に推移する家庭用ニーズを取り込む狙いだ。

このほかにも、期間限定やプレミアム系の商品投入やリニューアル、人気キャラクターとのコラボなどに取り組む。相次ぐ値上げで消費者の節約志向が高まる中、新商品投入による購買意欲の喚起が市場活性化のカギになりそうだ。

丸美屋食品 ユーザーの質的変化捉え味や別添え、容量に工夫は食品新聞 WEB版(食品新聞社)で公開された投稿です。

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