こうじ甘酒 8月5日「発酵の日」起点に第二次ブームへ需要喚起
食品新聞 / 2022年8月3日 10時53分
こうじ甘酒市場では第二次ブームの到来に向けてさまざまな仕掛けが行われている。有力メーカーが8月5日の「発酵の日」に合わせて、砂糖代わりの発酵甘味料としてこうじ甘酒の料理利用を促すほか、今秋は新たな価値を盛り込んだ飲料の新商品を市場投入して需要喚起を図る。
20年春以降の新型コロナ感染拡大により、発酵食品への注目度が増している。15~17年に免疫力で注目された発酵食品のこうじ甘酒は、まだ第二次ブームの到来には至っていないが、コロナ禍においてニーズが高まり、コロナ前後で売上が二ケタ増となった有力メーカーもある。
徐々にこうじ甘酒のニーズが高まる中、今年も8月5日に「発酵の日」を迎える。有力メーカーが発酵食品のメリットをさらに広める目的で語呂合わせから同日に定めたもので、この日を中心にこうじ甘酒の訴求を強化する動きもある。
有力メーカーのマルコメは、クックパッド、クラシル、スナップディッシュ、DELISH KITCHENとタイアップしたレシピを消費者へ発信。オンライン料理教室のほか、CAFE英國屋チェーンにてオリジナルメニューを提供する。砂糖代わりの発酵甘味料として、こうじ甘酒の使用をPRする。
「飲む玄米」(八海醸造)また、今夏は全国的に暑い日が続く。適度な塩分が含まれているこうじ甘酒は熱中症対策にも最適で、豊富な栄養成分が免疫力の急上昇を支えている。米こうじの甘酒はノンアルコールなので幼児から高齢者まで幅広く飲めて、手軽に熱中症対策を行える。
さらに、今秋は新たな価値を盛り込んだこうじ甘酒が続々と登場する。マルコメはウォルト・ディズニー・ジャパンが栄養成分からデザインまで監修した「糀甘酒」のドリンクを発売。可愛らしいデザインと飲みやすい味でトライアル層を開拓する。
八海醸造は「麹だけでつくったあまさけ」シリーズの新ラインアップとして「飲む玄米」を発売する。東洋ライスの「金芽ロウカット玄米」を使用。より健康面に着目し、多くの栄養成分を含む玄米を使ったこうじ甘酒を提案する。
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