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跡目探しの苦労

食品新聞 / 2022年9月12日 12時26分

今夏、人気漫画「キングダム」の実写映画の続編が公開された。同作品をはじめ三国志や封神演義など漫画、小説あるいはゲームなどをきっかけに中国史に興味を抱いた人も多いのではないか。

▼古代中国では王朝が交替する時、「禅譲」と「放伐」の二つの方法があったとされる。「禅譲」は君主が徳の高い人物を選び出して帝位を譲ること。「放伐」は悪政を敷く君主を有徳の人物が討伐することをいう。もっとも、「禅譲」は神話の時代が主で、実際は武力交代を正当化するためのものが大半だったようだが。

▼優秀な跡目探しの苦労は洋の東西を問わず、また時を経た現代も変わらない。企業経営においても、特に一時代を築いた人物や中興の祖と呼ばれるような人の後を継ぐのは、なかなかに覚悟がいる。

▼一方、後事を託す側も思い切りが必要だろう。自身が生み、育てたものへの愛着はひとしおだろうが、それがために引き際を逸したカリスマたちの事例を私たちはいくつも見てきている。中華統一を果たした始皇帝も不老不死は能わなかった。時は有限。中秋の月に想う。

跡目探しの苦労は食品新聞 WEB版(食品新聞社)で公開された投稿です。

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