加藤産業 焼のり、ピーナッツバターなど自社商品の価値訴求に重点
食品新聞 / 2022年10月3日 11時3分
加藤産業は今秋、産地や原料の面から価値を訴求できる新商品を各カテゴリーに投入し、自社ブランド品の強化を図る。
乾物は「有明海産初摘み焼のり」(全形8枚、希望小売価格税別550円)、「高知県産すじ青のり」(2.3g、同230円)などを発売。焼のりはもともと、ギフトで好評だった海苔を市販用向けに商品化した。色つやに加え、歯切れと口どけの良さが特徴の初摘み海苔を使用する。すじ青のりは鮮やかな緑色で、香りの良い原料を選んで使う。
切干大根は宮崎県産の原料を使った「生産者指定」(25g、同140円)と「特別栽培」(30g、同190円)の2種類を揃える。乾物部の樫法宏部長は「価格で勝負するのではなく、ほかの商品にはない価値を得意先にしっかりと伝え、消費者に本当に美味しいと思ってもらえる商品を提供していくことが大事」と強調する。
「ピーナッツバター チャンクタイプ」(加藤産業)ピーナッツバターは「クリーミータイプ」と「チャンクタイプ」の2種類(各210g、同370円)を刷新。ピーナッツバターを80%以上配合し、味わい深いフランス産のロレーヌ岩塩を使用。製造する上郡工場の赤木秀一工場長は「ピーナッツバターの含有量を高め、コクがありながら食べ飽きないバランスに仕上げた。パッケージもお洒落になった」とアピールする。
このほか、北海道産さんまを使ったパウチの味噌煮や、有機栽培のオリーブだけを使用したエキストラバージンオリーブ油などを新たに投入した。
ブラント事業部の山下章部長は「既存品においても『手造りジャム』や国産のフルーツ缶など、産地や製法といった付加価値を持った商品が好調に推移している。こうした購買傾向を踏まえ新商品を発売した」と話している。
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