お茶の花のもの悲しさ
食品新聞 / 2022年10月17日 13時9分
厳しかった残暑も終わり、一雨ごとに気温が下がって上着が手放せなくなった。この時期になるとなぜかもの悲しさを感じる人も多いだろう。青々としていた木々の葉が黄色く枯れ始め、秋の日はつるべ落としと夜の訪れも早くなる。
▼春なら一雨ごとに暖かくなり、若々しい新芽や色とりどりの花が咲き始め、新しい命が誕生していく様を見れば自然と心も弾んでくる。草花なら菜の花、タンポポ、菖蒲と続き、花木ならまずコブシが咲いて桜、山吹、ツツジ、アジサイと続いていく。
▼お茶の花は、冬の季語にもなっているように10月から11月にかけて咲く。白い花びらの真ん中に黄色のおしべとめしべが冠状に咲く可憐な花だが、農家が新芽への養分を蓄えるため、つぼみの時期に摘み取ってしまうので愛でる機会は少ない。
▼先日、静岡の茶畑で高さ3mほどのお茶の木に白と黄色の花が咲き誇っているのを見た。茶価の低迷と後継者難から、茶畑の一角が打ち捨てられた放棄茶園となり木が野生に戻っている。曇天の下ということもあったろう。秋のもの悲しさは倍になった。
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