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家庭用冷凍食品 夕食シーン利用広がる 高品質化・食卓提案が充実

食品新聞 / 2022年11月4日 12時52分

家庭用冷凍食品は、売場の拡大と品揃えの充実を両輪に、利用シーンが広がっている。とくに夕食需要の開拓が加速。イオンリテールの新業態「@FROZEN(アットフローズン)」ではディナー向けの高価格帯商品が人気を集めている。NBメーカーは高付加価値品の追求や食卓メニューのバリエーション拡充に取り組む。

「イオンスタイル新浦安MONA」(千葉県浦安市)に初導入された冷凍食品の新業態「@FROZEN」が好調だ。オープンから2か月が経過し、同売場の販売ペースは計画比約2倍と絶好の滑り出しをみせた。

日本最大級の専門売場として、424㎡に約1千500品目もの冷凍食品を陳列。あらゆる食シーンに対応するラインアップだが、「とくにMDを強化したディナー向け商品が好調」(イオンリテール広報部)。同社ならではの「Picard(ピカール)」ブランドをはじめ、「俺のイタリアン」「俺のフレンチ」の多彩なメニュー、最上級の食材を使用した「Z’s MENU(ジーズメニュー)」、人気レストランの「イタリアンダイニングDONA」など高単価製品の動きが良いという。また女性客を中心にスイーツも好評。神戸元町「Evian Coffee」のスイーツやマカロンが売れ筋になっている。一連の商品群が牽引し、「@FROZEN」の客単価は従来型の冷食売場に比べて約2倍に上昇した。

同社はかねてより冷凍食品売場の拡大を推進。今年だけでも1千品目規模の店舗を複数オープンさせた。今後も同様の施策を継続するとともに、「『@FROZEN』で好調な商品は他店にも水平展開していく」との方針。

一方、NBメーカーでは、22年秋に味の素冷凍食品が「おうちで食べる餃子の最高峰」と銘打った「黒豚大餃子」と「海老大餃子」を新発売。店頭売価はレギュラー品「ギョーザ」の数倍だが、順調な進捗で売上に貢献している。ニチレイフーズは、肉汁あふれるワンランク上の「極上ハンバーグ」を提案。自家製デミグラスソースと肉粒感をしっかり感じられる食べ応えがポイントだ。

マルハニチロの「BIG DELIcious」シリーズ(『白身魚のタルタルソース』など3品)は、人気のお弁当メニューをボリュームアップ。おなじみのおいしさで訴求し、冷凍食品を使った食卓おかずのバリエーションを広げたい考え。日本水産は、白ごはんと定番の肉料理をセットにした「まんぞくプレート」シリーズとして「ふっくらごはんとデミグラスハンバーグ」など2品を発売。好スタートを切っており、キャンペーンなどでも後押しする。ワンプレート商品のジャンルでは先行するニップンも好調。「よくばり御膳」「よくばりプレート」など豊富なラインアップで夕食ニーズも満たしている。

家庭用冷凍食品 夕食シーン利用広がる 高品質化・食卓提案が充実は食品新聞 WEB版(食品新聞社)で公開された投稿です。

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