「冷食帳合喪失はドライ・日配の新規取引でカバー」 メイカングループ小寺社長
食品新聞 / 2022年12月14日 12時27分
メイカングループ(静岡県浜松市、小寺仁康社長)は2日、浜松市内のホテルで「2022年度」年末研修会を開催、取引企業から約170人が出席した。
小寺社長は冒頭のあいさつで、前期(2022年9月期)業績および今期目標を発表した。前期の結果を受けた今期の課題については、「冷食帳合喪失はドライ、日配の新規取引でカバーし、社会情勢に合わせた変化対応を推進する。幅広い商品群の値上げにより事務作業が増加しているが迅速にしていく」と述べ、減益要因の物流コスト高については、「物流の再構築で0.3%(約4千万円)のコスト改善で対応。当社にとって社員は宝。賃上げを含め人材教育を継続していく」と説明した。
メイカングループの前期決算は売上高3%減(195.3億円)、経常利益10.3%減(1億3千100万円)、経常利益率0.3%減(0.67%)の着地。今期は売上高195.3億円、経常利益1億円、経常利益率0.51%を計画。
また、中部メイカンほかを含めたグループの前期売上高は約350億円、経常利益4億1千万円だった。
講演する小和田哲男氏(静岡大学名誉教授)研修会では戦国時代史研究家の小和田哲男・静岡大学名誉教授が「徳川家康の生き方から何を学ぶか」をテーマに講演。江戸時代、明治以降、現代と時代が変遷する中で家康の評価がどう変化したか説明しながら家康の功績や魅力を紹介。「文化を重視した国作り、人作りによって人口は戦国時代の約2倍に。東国と太平洋岸を発展させ経済成長にも寄与、識字率も高めた」とし現代人が受け継ぐべきだと述べた。
講演後は、佐藤太一・伊藤忠食品執行役員東海営業本部長が「最も喜ばせた者が最も栄える」とエールを送り、小寺仁太郎・メイカングループ非常勤取締役の両氏がグループ全体の概況を説明した。
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