J-オイルと出光 バイオマス事業構築で連携 循環型経済の実現へ
食品新聞 / 2023年2月10日 9時12分
サーキュラーエコノミー実現に向けたバイオマス事業のイメージ(J-オイルミルズ/出光興産)
J-オイルミルズと出光興産は、サーキュラーエコノミーの実現に向けて、バイオ燃料確保によるSAF製造およびプラスチックリサイクル・バイオ化学品活用などバイオ事業の構築に関する検討に共同で取り組むことで合意した。
植物油メーカーのJ-オイルミルズと石油製品を展開する出光興産が地球環境にやさしいサーキュラーエコノミー(循環型経済)の実現に向けて協働する。1月31日に両社で覚書を締結した。
航空業界ではCO2削減の具体策として、持続可能な航空燃料(Sustainable Aviation Fuel、以下SAF)の安定供給実現に対する社会的な要請が高まっている。SAFは廃食用油など非化石由来を原料として利用し、その技術プロセス・原料は複数あるが、食用作物と競合の少ない原料確保が課題の一つとなっている。
また近年、海洋プラスチックごみ問題や気候変動問題への対応として、プラスチックの資源循環促進の重要性が一層高まっており食品産業におけるプラスチック使用量・プラスチックごみ削減の取り組みが加速している。
両社は、食料と競合しない非可食油原料樹の持続可能な植林と、搾油ノウハウの活用を通じた植物原料の確保によるSAFの製造・サプライチェーンの構築に加え、植林によるCO2固定量の拡大、使用済みプラスチックのリサイクル品やバイオナフサを用いたバイオ化学品の梱包材への使用など、それぞれの事業および保有アセット・知見を活用し、バイオマス事業構築に関する検討を進める。
出光興産は、燃料油を含む化石燃料を中心としたエネルギーを安定的に供給する責務を果たしながら、多様で地球環境に優しい低炭素エネルギーや省資源・循環ソリューションの社会実装に取り組んでおり、その一環として2030年までにSAFやバイオディーゼル、バイオケミカルなどバイオマス由来の燃料・化学のグリーンサプライチェーン構築を目指している。
J-オイルミルズでは、植物由来の原料から価値を引き出すことで「おいしさ×健康×低負荷」の実現を目指し、「環境負荷の抑制」をマテリアリティの一つと位置づけ、2030年度までにCO2排出量を13年度比50%削減(Scope1、2)、2050年度までに排出ゼロにするカーボンニュートラルを掲げている。
今回の検討合意に当たって、両社では「生活に欠かせない油(あぶら)を接点とした共創によるバイオマス事業の早期実現を目指し、サーキュラーエコノミーの実現に貢献する」とコメントした。
この記事に関連するニュース
-
【ホテル日航姫路】「Fry to Fly Project」資源循環の取り組みに参画
PR TIMES / 2024年7月1日 16時15分
-
国内資源循環による脱炭素社会の実現に向けたプロジェクト「Fry to Fly Project」に参画
PR TIMES / 2024年6月20日 14時40分
-
北海道でバイオディーゼル燃料を活用したB5軽油の供給・使用を開始
PR TIMES / 2024年6月18日 18時15分
-
【JPIセミナー】「SAFの製造技術とプロジェクト最新動向」7月23日(火)開催
PR TIMES / 2024年6月12日 17時15分
-
【JPIセミナー】(株)J-オイルミルズ「食料と競合しない植物油脂利用によるバイオジェット燃料サプライチェーンモデル構築に向けた取り組みと今後の展望」7月19日(金)開催
PR TIMES / 2024年6月10日 16時15分
ランキング
-
120年ぶりの新紙幣に期待と困惑 “完全キャッシュレス”に移行の店舗も
日テレNEWS NNN / 2024年7月2日 22時4分
-
2小田急線「都会にある秘境駅」が利用者数の最下位から脱出!超巨大ターミナルから「わずか700m」
乗りものニュース / 2024年7月1日 14時42分
-
3メルカリの「単発バイトアプリ」利用者伸ばす世相 「何が利点なのか」利用者と店舗の声を聞いた
東洋経済オンライン / 2024年7月3日 13時30分
-
4「7月3日の新紙幣発行」で消費活動に一部支障も? 新紙幣関連の詐欺・トラブルにも要注意
東洋経済オンライン / 2024年7月2日 8時30分
-
5カチンコチンの「天然水ゼリー」が好調 膨大な自販機データから分かってきたこと
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年6月30日 6時30分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください