ビール技術生かし完成 「麒麟百年 極み檸檬サワー」 高単価RTD拡大目指す キリンビール
食品新聞 / 2023年3月8日 10時34分
100年以上にわたるビール造りで培った醸造技術を生かして完成した、キリンビールの新RTD、その名も「麒麟百年 極み檸檬サワー」。ニーズ多様化が進む缶チューハイ市場で、高付加価値領域の拡大を目指す。
同社の推計によれば、RTD市場は昨年までの10年間で約2倍に成長。ビール類の酒税率改正が進む26年にかけてもRTDは税率が変わらず、ビール類からのユーザー流入や併買の増加を背景に今後も緩やかに成長が続くとみる。
「市場成長に伴い、ニーズも多様化。本格感や満足感を求める傾向が高まっており、お酒らしい嗜好性を求めるお客様が増えている。高単価RTD市場にも新しい機会が出てくるだろう」(RTDカテゴリー戦略担当 松村孝弘氏)。
新商品は同社RTDとしては初めて、ビール酵母で発酵させたレモン果汁を一部使用。鮮烈な香りとうまみ、なめらかな口当たりのレモンサワーに仕上げた。
ビールの泡立ちにヒントを得たきめ細かい泡も特徴。「通常のチューハイに比べて8分の1程度の大きさの泡で、香りと口当たりの良さを実現した」(中身開発グループ主査・永井次郎氏)といい、新技術として特許出願中だ。
同じく発酵技術を生かした「麒麟 発酵レモンサワー」も展開するが、こちらはワイン酵母で発酵。酸味料や香料などを使わないナチュラル感がコンセプトのブランドだ。酒としての満足感の高さを追求した今回の「麒麟百年」とは棲み分けを図る考え。
レモン系フレーバーで飽和状態のRTD市場に、また一つレモンサワーが加わった。
「市場で5割近くを占めるフレーバーがレモン。新たにエントリーするお客様を捉えるためには、やはり間口が一番広いレモンが手に取りやすく最適と考えた」(松村氏)と説明する。
「麒麟百年 極み檸檬サワー」は4月4日発売。参考小売価格は350㎖缶179円、500㎖缶245円(税込)と、主力の「氷結」ブランドなどよりも30円程度高い設定だ。
今年の販売数は約300万ケース、RTD全体で7千400万ケース(前年比2.1%増)の計画。現在のRTD市場で約11%程度の高単価商品の構成比を、26年までに20%に拡大することを目指す。
ビール技術生かし完成 「麒麟百年 極み檸檬サワー」 高単価RTD拡大目指す キリンビールは食品新聞 WEB版(食品新聞社)で公開された投稿です。この記事に関連するニュース
-
「飲んでも酔いたくない」にどう応える? 缶チューハイ、低度数チャレンジ続々
食品新聞 / 2024年9月16日 11時51分
-
キリンから、気持ち華やぐ解放感を味わえるALC.3%の果実スパークリング「キリン 華よい」が発売
マイナビニュース / 2024年9月9日 17時5分
-
「キリン 華よい」新発売!
PR TIMES / 2024年9月9日 13時45分
-
“濃さ”で価格超える満足を サッポロ「濃いめ」サワーにグレフル新登場 濃い味おつまみと好相性
食品新聞 / 2024年9月6日 10時7分
-
3週間で完売「未来のレモンサワー」再販までの道 世界初レモンスライスを入れた缶チューハイ
東洋経済オンライン / 2024年8月28日 10時0分
ランキング
-
1ほっかほっか亭「コラボ依頼して賛否」への違和感 日清食品「10分どん兵衛」の成功例に倣えるか
東洋経済オンライン / 2024年9月20日 15時20分
-
2ミニストップ、外国籍の利用客に“不適切な張り紙” 「問題を重く受け止め」謝罪
ORICON NEWS / 2024年9月20日 15時53分
-
3血管をむしばむ「超加工食品依存症」に要注意!医師が食べてほしくないもの3選
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年9月20日 11時0分
-
4あの「ポーター」が人気商品を大胆に変えた裏側 価格2倍にしても素材変えた吉田カバンの挑戦
東洋経済オンライン / 2024年9月20日 13時0分
-
5漁業関係者、「ぬか喜びにならなければ」=歓迎も中国側の手のひら返し警戒
時事通信 / 2024年9月20日 20時55分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください