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「無限のり」値上げせず 機械導入でコスト増吸収 トリトンフーヅ

食品新聞 / 2023年5月19日 12時2分

トリトンフーヅ(本社・熊本県宇土市、髙木良樹社長)は4月19日、「∞無限∞やみつきのり」と「同 素焼きのり」の価格を当面の間据え置くと発表した。いずれも税込参考小売価格458円。

この2製品の原料は熊本有明海産の生海苔で、乾海苔入札の平均単価と同額で生産者から仕入れている。今漁期は不作で入札価格が高騰し、仕入額が前年の1.3倍に膨らんだが、製造機械3台の導入により製造工程が強化・効率化されていたため、増額分のマイナスはほぼ相殺することができた。

昨年12月、不良品を取り除く色彩選別機を1台増やして目視検品を減らし、焼き機も1台追加して製造ラインを2ラインに増設、さらに手作業だった計量と袋詰を自動化できる充填機も導入し、1日の製造能力を約1万2千個から約3万6千個へ3倍に増強した。

鈴木祐介常務は今回の設備投資について「昨年4月時点で計画していた。機械の納入に半年ほどかかることを見越して、今漁期の製造開始時に稼働できるよう発注した」と話す。

また価格据え置きの理由を「有明海の不作で国産品は必ず値上げされると判断され、バラのり売場で韓国産への切り替えが加速している。国産バラのりの市場を守りたい」としている。

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