味の素冷凍食品 健康・環境など追求 独自技術で“おいしい減塩”
食品新聞 / 2023年7月31日 10時57分
味の素冷凍食品は、このほど秋季向け家庭用新製品・リニューアル品の発表会を都内で開き、寺本博之社長は「近年の冷凍食品は再評価が高まり新しいステージに入ってきた。当社は原点に立ち戻り、味の素グループならではの技術を生かした製品やサービスで生活者にワクワク、ドキドキできる体験を届けていきたい」など語った。新製品は“おいしい減塩”にこだわった「白チャーハン」、簡便調理で本格中華が作れる「Cook Do」シリーズなどを発売する。
冒頭、寺本社長は新たに策定したカンパニースローガン「FRESH FROZEN AJINOMOTO~感動で笑顔を~」について触れ、「23年を『第二の創業期』と位置づけ、ブランドビジョンを刷新した。国内の社員約3千人が気持ちを一つにして力を結集することが重要。冷凍食品のおいしさはもちろんのこと、『楽しさ』『健康』『栄養』『環境への配慮』も追求していく。主力品『ギョーザ』については、国内のみならず海外への訴求も強化。先日初めて出展した『“日本の食品”輸出EXPO』では大きな反響が得られた」などと述べた。
新商品の概要は製品戦略部の壽福未来リテールグループマネージャーが説明。話題性のある「白チャーハン」は、味の素グループの独自技術で“おいしい減塩”を実現したと強調。塩化カリウムの欠点である苦みをアミノ酸でマスキングし、まろやかでおいしい塩味に仕上げたという。10月にCM放映など積極的な広告展開を予定。またレギュラー品に比べ塩分40%カットした「おいしく塩分配慮ギョーザ」も投入。減塩を意識するユーザー層の取り込みを図る。
一方、新ジャンルの創造を目指し、冷凍のミールキット「Cook Do」シリーズとして「回鍋肉」「青椒肉絲」、具だくさんの冷凍スープ「クノール」シリーズとして「ミネストローネ」「クラムチャウダー」を商品化、それぞれ首都圏など地域限定で発売する。
次いで、谷口玲奈戦略コミュニケーション部長が登壇。環境への取り組みとして、「製造過程で出た廃棄物の飼料化・堆肥化等による資源化100%」「約20年前からGHG(温室効果ガス)削減を推進し、21年3月に国内で唯一大型フリーザーフロン全廃」などを紹介した。
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