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原点回帰「栄養補う」ふりかけ “フリーフロム食”で海外展開も視野 田中食品

食品新聞 / 2023年8月30日 15時44分

田中食品は健康面からのふりかけの訴求を強化する。「ふりかけの原点でもある、『栄養を補う』ことに改めて注目」(開発部)するとともに、アレルゲンフリーやグルテンフリーといった“フリーフロム食”として、海外での展開も見据える。

この秋はレギュラー品の「のり・たまご」「からしめんたい」など7品を刷新。従来品を見直し、DHAやEPAを配合した。パッケージでもそれをアピールし、健康訴求力を強めている。15g(「鰹みりん焼」は12g)の小容量タイプで、価格は130円(税込み・以下同)。「個食化や健康意識の高まりを捉え、使いやすい小容量とした」(同)。

新シリーズとしては「ごまでいきいきカルシウムふりかけ」を投入。栄養素の中でも、日本人の摂取量が特に低いカルシウムに焦点を当てた。内容量は30gとなっており、カルシウムを1千600~1千800㎎含む。わさび、たまご、かつお、さけの4品で各140円。

「世界の友」(田中食品)

同社がこうした商品に力を入れるのは、前述の通りコロナ禍を経て消費者の健康意識が高まったことが背景にある。特にカルシウムについては「カルシウムふりかけ」のみならず、刷新したレギュラーシリーズでもパッケージで訴求している。

また、海外市場を視野に入れた新商品「世界の友」を発売した。添加物を一切使用せず、同社の看板商品「旅行の友」をベースに、小魚の粉末を使い醤油や砂糖で味付けしたふりかけ。

「グルテンフリーや健康意識の高まり、根強い日本食人気などにより、海外で米飯に関心を持つ人が増えている。一方で、禁忌食材や輸入規制などのため食べられない原料もある。今後はすべての人が、食べて栄養補給の出来るフリーフロム食品としてふりかけを展開していきたい」(同)としている。内容量28g、216円。

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