加藤産業 グループ総合展示会 「優先順位」から売場を提案
食品新聞 / 2023年9月22日 15時50分
加藤産業は9月13~15日の3日間、神戸国際展示場で「グループ総合食品展示会」を開いた。メーカー416社(常温・菓子216社、低温100社、酒類100社)が出展、全国の得意先約4千500人を集めた。
ソリューションコーナーでは、消費者が買物する価値基準となる①素材・品質②時間③効果・効能④経験⑤値ごろの5つの優先順位を掛け合わせた売場提案を展開した。その一つ、「オノマトペ」をテーマにしたコーナーでは④経験と⑤値ごろを合わせ、家族の日(11月19日)へ向けた「グルグル」を提案。プリンやホットケーキなど、混ぜて作るお菓子用の商品を集めて売場を作った。また、営業支援コンテンツの「KVE(Kato Virtual Expo)」、動画配信の「Kato TV」を紹介。KVEに掲載しているアクセス数の多い商品をランキング化し並べた。
自社ブランド「Kanpy」のコーナーでは65周年を迎え刷新したキャラクター、カンピーちゃんが登場。また、メーカーの商品と組み合わせたメニュー提案にも力を入れた。日清シスコは新製品のオートミールとKanpyのジャムを組み合わせて作った、焼きおにぎりとフレンチトーストを提供。産学連携する武庫川女子大学の学生が考案した。担当者は「ご飯(オートミール)にジャムという、学生らしい意外性のあるメニュー」と紹介していた。
事業基盤の構築を進めている菓子は約30社が出展。注力する姿勢を印象付けた。グループの植嶋は100年の歴史がある製法で作る「さくさく食べる飴」をアピール。「作る人が減少しており、もっと多く売ることが後継者を増やすことにもつながる」と説明する。
低温商品は利用者が増えている、道の駅に並ぶ商品を集めて展示。酒類は来月の酒税改正を見据え、デイリーワインの売込みなどに力を入れた。
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