イオン、営業収益と全段階利益で過去最高を更新 小売事業が牽引 「まいばすけっと」大幅な増収増益
食品新聞 / 2023年10月15日 17時24分
イオンの上期(23年2月期)連結業績は、売上高にあたる営業収益と全段階利益で過去最高を更新した。
好業績について、11日決算説明会に臨んだ吉田昭夫社長は、GMS(総合スーパー)・SM(食品スーパー)事業・DS(ディスカウントストア)事業などの小売事業が牽引役となった点を強調。
「イオンが展開する多種多様な業種業態が世の中の変化を機会と捉えたことが増収増益に寄与したと考えている。その中で今回最も増益に寄与したのが小売事業」と総括する。
小売事業の営業利益は上期、2019年度上期と比較して約3.3倍に拡大。営業利益のポートフォリオをみると、19年度上期に19%(162億円)だった小売の構成比は46%(544億円)に引き上げられた。
11日決算説明会に臨んだ吉田昭夫社長「コロナ禍においてディベロッパー事業やサービス・専門店事業の利益が大きく棄損したことで間接的に小売事業の利益構成比が高まった期間もあったが、今回、世の中が平時に戻った決算においても小売が安定して利益を稼ぐ収益構造が継続しつつある」と手応えを語る。
小売事業の中で営業利益を大きく伸ばしたのがSM事業で、19年度上期28億円(構成比3%)から164億円(同14%)へと拡大。
上期、SMのセグメント利益に最も貢献したのが「まいばすけっと」。
首都圏に約1000店舗を展開し、人流回復に伴い客数が大幅に増加したことに加えて、MZ世代(20~30代)向けの商品展開や業務効率化により大幅増益を記録した。
MZ世代向け商品の好例として、吉田社長は“アルコールでもソフトドリンクでもない”新感覚ドリンク「トッブバリュ クラフテル」を挙げる。
「アルコール離れをしている若者に向けたクラフトコーラとカクテルを掛け合わせた新しいコンセプトのドリンクで成果が見え始めた。大学近くの『まいばすけっと』では物凄く売れている。若年層をターゲットにしたプランド戦略によって、売れる業態に変化が出ていくということは、我々の打ち手に対してお客様が反応して下さっているということで手応えを感じている」と述べる。
業務効率化は、店内全てのレジをセルフレジにしたオールセルフレジの店舗数拡大やデータ分析による商品発注精度の向上によって推進されている。
なお上期業績は、営業収益5%増(4兆7113億円)、営業利益22.7%増(1176億円)、経常利益17.4%増(1119億円)、親会社株主に帰属する四半期純利益29.3%増(233億円)となった。
この記事に関連するニュース
-
ファーストリテイリングが最高益更新もセブン、イオンの2強は減益
財界オンライン / 2024年7月24日 18時0分
-
週刊スーパーマーケットニュース サミット、小売業向けワーク用スニーカー開発に協力
ダイヤモンド・チェーンストア オンライン / 2024年7月23日 20時55分
-
週刊スーパーマーケットニュース コープさっぽろ、宅配トドックで新たに食器・調理器具を回収
ダイヤモンド・チェーンストア オンライン / 2024年7月14日 20時48分
-
サイゼリヤ「優待廃止ショック」も国内復活の兆し 株主優待廃止で一段の成長が求められる局面に
東洋経済オンライン / 2024年7月13日 9時0分
-
ファストリ、国内外ともに業績好調 円安も追い風に北米・欧州伸びる
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年7月11日 18時37分
ランキング
-
1「みどりの窓口は減ったけど、便利になったね」は不可能か いや、やればできるはず
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年7月27日 7時30分
-
2英語ができない人はチンパンジー扱い…「日本人の米グーグル副社長」が31歳から英語を猛勉強し始めたワケ
プレジデントオンライン / 2024年7月28日 9時15分
-
3『秘密のケンミンSHOW』で圧倒的に登場回数が多い都道府県は?北海道でも、沖縄県でもない、納得のワケ【齋藤孝が解説】
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年7月27日 8時0分
-
4ヨーカドーの商品7000点が最短30分で届く…ネットスーパー最大の欠点を解消した「鬼速のOniGo」のカラクリ
プレジデントオンライン / 2024年7月28日 8時15分
-
5激安スーパー激戦区に無料がいっぱいの街!住んだらお得な街を調査しました!
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年7月28日 15時2分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください