「ボス カフェベース」の進化系「割るだけ ボスカフェ」が好調 新たなステージへ冬場に向けホット訴求
食品新聞 / 2023年10月29日 3時41分
サントリー食品インターナショナルの濃縮飲料「割るだけ ボスカフェ」が好調に推移している。
1-7月販売実績は前年を上回り好調に推移。
同商品の前身商品である「ボス カフェベース」はコロナ禍の2020年に在宅勤務時間の増加と在宅でカフェショップのような味わいを楽しみたい“おうちカフェ”ニーズの高まりが後押しとなり前年比約4割増を記録。
21年と22年も続伸。21年は、多くの嗜好品カテゴリーが20年の反動減に見舞われ前年維持か微減となる中、約2割増を記録。22年も1割以上のプラスとなった。
これにより「BOSS」ブランドの濃縮タイプ飲料は22年、16年の発売開始以来6年連続の成長を遂げた。
今年は、製品特徴をよりわかりやすく訴求するためシリーズ名を「割るだけ ボスカフェ」へと改め進化させた。
取材に応じた野下剛SBFジャパンブランド開発事業部課長は「16年から展開しているがいまだに“飲み方がわからない”といったお声が寄せられていることを受けて、牛乳や水と割るだけでお店のようにぜいたくな味わいが楽しめることをわかりやすく訴求するため“割るだけ”を強調したところ、今年も前年を越えることができ上手く機能しているとみている」と語る。
秋冬に向けてはホット訴求を強化していく。「おうちの中のコーヒーの需要で圧倒的にボリュームがあるのはホットであるため『割るだけ ボスカフェ』でも需要を喚起してさらなる成長を図っていきたい」と意欲をのぞかせる。
現在、コーヒー系を中心に9品をラインアップ。野下課長はこの中で特筆すべき動きとしては「贅沢カフェインレス」の伸長を挙げる。
その背景について「カフェイン摂取をマネジメントしようとする意識が高まってきているとみており、コーヒーを設計する上で配慮すべき1つの指標になってきている。お客様の意識も“カフェインレスがいい”“カフェインがいっぱい入ったらいい”という二極化に留まらず、カフェインがどれくらい入っているかで選ばれる方もいる」との見方を示す。
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