花王、HACCPの煩雑さ解消 クラウド型ツールを新提案
食品新聞 / 2023年11月4日 5時27分
原材料の入荷から製品の出荷に至る全工程の中で、食中毒菌汚染や異物混入等の危害要因を除去・低減させるために特に重要な工程を管理し製品の安全性を確保しようとする衛生管理手法の「HACCP(ハサップ)」。
その実行にあたり、手書きで記入した紙の帳簿を保管するといった煩雑さを解消し、衛生管理において特に重要な温度・衛生・健康状態を監視・記録することで問題の早期発見を可能にするソリューションが「Kiralia‐HACCP」。
これは、花王のグループ会社でBtoB衛生製品事業を手掛ける花王プロフェッショナル・サービス(KPS)が長年蓄積したノウハウを元に、現場がストレスなく衛生管理業務を遂行できるアプリとなる。
クラウド型ツールのため、遠隔でも操作が可能。外食チェーンの本部にいる管理担当者が、現場に赴くことなく、複数店舗の衛生管理状況を確認できる。
カスタマイズできる「Kiralia‐HACCP」の画面チェック項目のフレキシブルなカスタマイズがセールスポイントの一つ。
既に紙で書いている帳票の内容に合わせて、項目を変更することができる。スタンダードな項目以外にも、水質管理など企業や団体に合わせて別の項目を追加することも可能。
メインターゲットは外食産業やスーパーなど。今後は学校給食などの業態にも対応できるよう、改良を続けている。
「Kiralia‐HACCP」は、KPSの100%子会社であるキラリアハイジーンが提供するサービスのひとつで、食品の衛生管理者向けのソリューションとしては「Kiralia‐MONITORING」「Kiralia‐MANUAL」「Kiralia‐TRAINING」を提供。
「Kiralia‐TRAINING」では、現場で実践できるよう食品衛生の知識の定着と教育をサポートする。
今年1月に設立された花王グループのキラリアハイジーンは、衛生対策のサポートを手掛ける。食品衛生と感染予防の衛生対策について、顧客に最適なソリューションを継続的に提案している。
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