ヤグチ秋季見本市 業務用市場の活性化へ DXやOEMの紹介も
食品新聞 / 2023年11月27日 16時7分
ヤグチは11月15日、東京流通センターで「ヤグチ秋季見本市」を開催した。出展メーカーは212社。マルヤ会の会員店をはじめとする業務用卸各社のトップや担当者、ユーザーら1千500人超が来場した。
会場入口の企画ブースでは、受発注システムや配膳ロボットなど外食業界の業務効率化を支援するDXコーナー、ユーザーや卸店の特注品など小ロットでの受注生産が可能なメーカーを集めたOEMコーナーを設置。ヤグチの萩原啓太郎社長は「商品軸にとどまらず、卸店さまや飲食店さまの課題を解決するサービスやソリューションの提案を広げていきたい。来場者からのご相談も多く、手応えを感じている」と語った。
メーンテーマコーナーでは、人手不足への対応と来店客の満足度向上につながる「スキル不要な簡単オペレーション!手間なく楽しいを演出する『わざわざグルメ』」をメーカー8社が提案。既存の調味料や業務用商材の新たな使い方を広げる提案が注目を集めた。
新商材コーナーでは、メーカー各社の秋冬新商品や重点商材を紹介。ヤグチオリジナルのVPSブランドは順次、新パッケージへの切り替えを進めており、常温・冷食・酒類・ノンフーズの各カテゴリーで製品ごとの特長を明確に打ち出し、今後は付加価値品や価格訴求品のラインアップを整備していくことも検討しているという。
当日午後に行われた会見で、萩原社長は「おかげさまで、早朝から多くの方に来場いただいている。見本市の中身を良くしていこうと毎回様々な工夫をしているが、お客様の反応も上々で手応えを感じている。外食市場は業態によって多少状況は異なるが、宴会需要も戻ってきた。今回の見本市を機に、年末商戦でのさらなる拡販に努めていく」と意気込みを語った。
同社の今期業績は10月まで前年比15%増で推移。「下期は前年の実績も高く、伸び率は落ち着いてくるが、通期の目標達成を目指していく」とした。
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