小学生へ「野菜チャレンジ」 野菜博士に扮したカゴメ山口社長が登壇
食品新聞 / 2023年12月11日 12時46分
子どもが野菜好きになるかどうかは、子ども時代の食体験が大きな決め手となる。野菜の会社を目指すカゴメは、放課後NPOアフタースクールとコラボし、2018年から子どもたちを対象に、クイズや実験を通して旬な野菜や栄養について学ぶ食育プログラム「野菜、大好き!おいしい!野菜チャレンジ」を実施。11月30日には千葉県鎌ケ谷市内の小学校で、カゴメの山口聡社長が野菜先生に扮し小学校の授業に登壇し、旬な野菜のおいしさや重要性などを楽しみながら教えた。
野菜クイズでは、旬な野菜を触って箱の中身を当てたり、野菜と仲良くなれるようにと野菜サイエンス実験を行い、教室ではクイズや実験のたびに子どもたちから歓声があがった。プログラムの最後にはワークブックで学んだことをまとめ、野菜飲料を試飲した。
加工食品や生鮮食品を通して「食育」を標榜してきた同社は、授業の中でトマト栽培など「植育(しょくいく)から始まる食育」を啓発。授業を通じて野菜を育む畑や土への理解を深め、自然への好奇心や感謝の気持ち、野菜と暮らす楽しさなどを伝えた。
2018年から始まった「おいしい!野菜チャレンジ」は、保護者・学校共通の「困りごと」であり、野菜不足要因の一つである「食経験による野菜嫌い」の克服を目指して開発した共同食育プロジェクト。2022年度(2022年4月~2023年3月)は、80回・90か所で実施し2千635人が参加。参加者アンケートでは、参加者の90%以上が「楽しかった」と回答し好評だった。
授業後に山口社長は「当社は『植育から始まる食育』啓発に力を入れており、この小学校でもトマトジュース用トマト『凛々子(りりこ)』の苗を無償で提供する食育プログラム『りりこわくわくプログラム』に参加してもらっている。トマト栽培など自分で野菜を育てることが、野菜好きになるきっかけになればと思う。生の野菜を摂るのは大変だが、スープや野菜飲料、鍋料理などの組み合わせにより野菜摂取を増やしてほしい。今回の授業に登壇し、生徒の反応には手応えを感じており、楽しい時間を過ごしたと同時に、子どもたちから元気をもらった」など感想を述べた。
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