乳×植物で持続可能な食を えんどう豆使ったヨーグルト 雪印メグミルク「ナチュレ 恵」から
食品新聞 / 2024年2月2日 10時50分
雪印メグミルクは、「ナチュレ 恵megumi」から新たに、えんどう豆を使ったヨーグルトを発売する。同社にとって初のプラントベースフード(以下、PBF)市場参入となる。乳と植物性双方のよさを生かした商品で持続可能な食に貢献し、植物性ヨーグルトのトップシェアを目指す。
佐藤雅俊社長は、市場参入の背景について「創業当時の課題は安定的で豊かな食生活。酪農乳業を通じて社会課題解決を目指した。100年たった今、食を取り巻く環境は大きく変わった。気候変動的や生物学的リスク、世界人口の増加など当たり前にしていた食が当たり前ではなくなるかもしれない。食の持続性の危機に直面しているなか、PBF市場参入の答えを出した」(1月26日新商品説明会)と語る。
今回、新たに立ち上げた「プラントラベル」では、植物性ヨーグルト2品とドリンク2品の計4品発売する。その目玉となるのが3月26日に関東、4月9日に中部・関西で先行発売する「ナチュレ 恵megumi植物生まれ」(400g、税別260円)だ。
原料にえんどう豆を使った新商品(左から「ナチュレ 恵megumi植物生まれ」「恵 megumi ガセリ菌SP株 植物生まれ」「Plant Label Pea Drink」)原材料に発酵えんどう豆を使用し、乳酸菌やたんぱく質、食物繊維が豊富に摂れる。えんどう豆に注目した理由について、樋上展文市乳事業部副部長は「飲料に比べヨーグルトは様々な植物を原料にした商品が少ない。味や物性を検討するなかでヨーグルトとえんどう豆の生産適性がよかった。乳酸菌も使っていて機能面でも既存品を上回るくらいのイメージを持っている」と説明する。育成に必要な水量が少なく手間がかかりにくいなど、自然環境や労働環境に配慮できる点もポイントだ。
メーンターゲットは既存の「ナチュレ 恵megumi」ユーザーを見据える。調査では普段からヨーグルトを食べる人は植物性ヨーグルトにも興味を持っていることが分かったという。
斉藤勝市乳事業部商品企画グループ課長は「主力ブランドから商品を出すことにも意味がある」と語る。将来的に乳をはじめ世界的な食料不足が懸念されるなか、長年親しまれるブランドの安心感が、自然に植物性食品を手にしてもらうことにつながるとみる。「通常のヨーグルトに寄せず、あえてえんどう豆特有の味わいを生かした。新たなヨーグルトとして慣れ親しんでもらいたい」と期待感を示す。
この記事に関連するニュース
-
ファミマ“おいしい植物性”第3弾 乳不使用チーズケーキなど発売
食品新聞 / 2024年7月26日 13時21分
-
ファミマがプラントベース食品5種を新発売、狙いは? 「植物生まれの鮭」のおにぎりも
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年7月17日 6時10分
-
北海道に本社を置く上場企業の平均年収ランキング、1位は? - 2位北海道電力、3位ツルハHD
マイナビニュース / 2024年7月9日 8時24分
-
植物性ミルク市場、さまざまな植物素材の商品が登場 話題化で市場拡大に期待
ダイヤモンド・チェーンストア オンライン / 2024年7月8日 1時0分
-
顧客フレンドリーな乳食文化を ヨーグルトの情緒的価値に着目
食品新聞 / 2024年7月1日 11時25分
ランキング
-
1メルカリ「フルリモート廃止?」に私が感じたこと 一体感を得るには「ある種の非効率さ」も重要だ
東洋経済オンライン / 2024年7月26日 11時0分
-
2エリート官僚にトラックドライバーの気持ちはわからない…「長時間労働の禁止令」に運転手たちが猛反発のワケ
プレジデントオンライン / 2024年7月26日 8時15分
-
3<最低賃金、過去最大増の1054円>それなのにパート、アルバイトから大ブーイングのワケ「扶養控除ライン据え置きはオフサイドトラップ」「賃金はオーストラリアの半分」「政治家の報酬だけは世界トップクラス」
集英社オンライン / 2024年7月26日 18時56分
-
4再送-NY外為市場=円が対ドルで一時2カ月半ぶり高値、米GDP受け伸び悩み
ロイター / 2024年7月26日 6時40分
-
5スキマバイト「タイミー」が上場、27歳社長の素顔 時価総額1000億円超「ユニコーン」に導いた手腕
東洋経済オンライン / 2024年7月26日 9時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください