国分中部「地域共創」さらに深耕 「常温と低温」のコラボ提案も 春夏商品展示会
食品新聞 / 2024年2月5日 12時17分
国分中部(名古屋市、福井稔社長)は1月25日、名古屋東急ホテルで「2024年春夏商品展示会」を開催した。今回は「共に創る。新しい未来。」をテーマに、今春夏の新商品・注目商品や重点施策を紹介。当日は、新規39社を含むメーカー243社(加工食品147社、酒58社、菓子12社、低温26社)・260小間、計約4千800SKUが出品。招待客約650人が来場した。
朝礼あいさつで福井社長は、政府の経済対策で実質賃金をプラスに引き上げようとする動きが加速しているものの、それがまだまだコスト高や原料高に追いついていないと指摘。今年もあらゆるコスト上昇が想定される中で、「一番大事なのは価格に転嫁していくこと。それがわれわれのできることではないかと思っている。ただモノを売るのではなく価値を売る。量から質への転換が改めて今年クローズアップされるのではないか」と語った。
国分中部オリジナル提案は①企画ゾーン②機能紹介ゾーン③スキマ商材ゾーン④オリジナルゾーン⑤カテゴリー融合ゾーン⑥低温商品ゾーン⑦食と酒のマッチングゾーン⑧酒類企画ゾーン⑨強化カテゴリーゾーン⑩菓子ゾーン⑪地域共創ゾーン⑫営業支店ブース⑬新規出店メーカーゾーン⑭次世代の顧客を掴む――と多彩に取り揃えた。
常温と低温のコラボ提案も
「カルチチ」の成功事例に来場者の関心も高く「カテゴリー融合ゾーン」では、これまで進めてきた「常温と低温の融合」を完了させたことを受け、「常温と低温のコラボレーション」企画を用意。酒類も含めた融合提案を図った。
提案メニューは、カルピスと牛乳を掛け合わせた「カルチチ」や「クリエイトギリシャヨーグルト」とK&Kブランドのフルーツ缶詰との組み合わせなど。「カルチチ」は、実際に地場SM店頭で隣接販売したところ、カルピスの週販実績が通常週の2倍以上にアップ。牛乳も売上を大きく伸ばしたという。
また「低温商品ゾーン」のデリカ部門では、「もったいないデリカ」と冠し、骨まで食べられる鮎を使った弁当やおにぎりなどサステナブルメニューを紹介した。
地元企業や自治体などと一緒に、その土地ならではの製品やサービスを発信・展開する「地域共創ゾーン」では、中部エリア各地で進められている取り組みや開発に携わった商品が並べられた。
松阪市が行っている市内の中小企業支援事業「松阪市ハンズオン支援」に選出された、丸井食品三重工場「松阪鶏焼き肉のタレ」(22年)、深緑茶房「松阪茶」(23年)も出展。「松阪鶏焼き肉のタレ」は、23年11月に開催された「東海・北陸B-1グランプリin四日市」の人気投票でゴールドグランプリを獲得し知名度を高めた。
さらに今回は「営業支店ブース」を設置。同社各支店の営業メンバーが地元ならではの商品を発掘し来場者に紹介した。
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