【訃報】福地茂雄氏 アサヒビール元社長 グループ経営の礎築く
食品新聞 / 2024年2月5日 22時15分
アサヒビール(現アサヒグループホールディングス)元社長の福地茂雄氏が、1月29日に脳出血のため死去した。89歳。葬儀は近親者で執り行われた。後日お別れの会を実施する。
福地氏は1957年アサヒビール入社。営業部長、取締役大阪支店長などを経て93年に専務取締役就任。99年から代表取締役社長、02年から代表取締役会長兼CEO。06年に退任し、15年までアサヒGHD相談役を務めた。企業メセナ協議会理事長、NHK会長、新国立劇場理事長などの公職も多数歴任した。
経営改革と総合酒類メーカーへの大転換に、大きな貢献を果たした福地氏。
86年の「アサヒ生ビール」発売にあたっては、営業部長として「100万人の大試飲作戦」を陣頭指揮。2021年の復活発売を経て「マルエフ」の愛称で親しまれる、現在のブランドの礎を築く。社長在任中は歴史的ヒット商品「スーパードライ」の育成に心血を注ぎ、今日に至るビールトップブランドの地位を盤石なものとした。
当初は否定していた発泡酒についても方針を大転換して発売に踏み切り、01年には国内ビール類市場で48年ぶりの首位を獲得。今も功績として語り継がれる。
逝去にあたり、アサヒGHDの小路明善会長は「グローバル化やキャッシュフロー重視の経営など、現在のグループ経営の礎を築き上げた立役者。『お客さまの満足』を追求し、健康で豊かな社会の実現に貢献することを体現した温かいリーダーだった」との談話を発表。
勝木敦志社長兼CEOは「アサヒビールとニッカウヰスキーが営業統合した当時の社長であり『社員を出身で差別することは許さない』の言葉には、ニッカ出身者として深く感動した。総合酒類化やグローバル化に向けたM&Aの推進では、会長の立場から多くの薫陶を受けた。持続可能な社会の実現と企業価値の向上を果たし、恩返しをしたい」と悼んだ。
この記事に関連するニュース
-
大河原克行のNewsInsight 第307回 シャープ再建を託された沖津雅浩社長、「必達を誓う」黒字化と成長の方策
マイナビニュース / 2024年7月17日 19時12分
-
全講演無料「日経クロストレンドFORUM 2024」(7月23日~25日)開催
PR TIMES / 2024年7月13日 20時40分
-
ビズリーチ新CM「社長の本気篇」7月10日放送開始。アサヒグループ、JFEスチール、第一生命、NECの社長が登場、即戦力を求む
PR TIMES / 2024年7月10日 16時45分
-
社外取締役及び社外監査役の就任に関するお知らせ
PR TIMES / 2024年7月4日 23時40分
-
【新経営体制】株式会社Grand Centralに、株式会社ロッテホールディングス代表取締役社長CEO 玉塚元一氏が社外取締役として参画
PR TIMES / 2024年7月1日 14時45分
ランキング
-
1メルカリ「フルリモート廃止?」に私が感じたこと 一体感を得るには「ある種の非効率さ」も重要だ
東洋経済オンライン / 2024年7月26日 11時0分
-
2エリート官僚にトラックドライバーの気持ちはわからない…「長時間労働の禁止令」に運転手たちが猛反発のワケ
プレジデントオンライン / 2024年7月26日 8時15分
-
3「なだ万」、オノデラに売却=外食から撤退―アサヒGHD
時事通信 / 2024年7月25日 21時11分
-
4再送-NY外為市場=円が対ドルで一時2カ月半ぶり高値、米GDP受け伸び悩み
ロイター / 2024年7月26日 6時40分
-
5スキマバイト「タイミー」が上場、27歳社長の素顔 時価総額1000億円超「ユニコーン」に導いた手腕
東洋経済オンライン / 2024年7月26日 9時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください