食品容器環境美化協会 協会会長賞に稲城第四中学校 地域連携の美化活動を高評価
食品新聞 / 2024年2月19日 10時6分
公益社団法人食品容器環境美化協会(那須俊一会長)は、地域の環境美化に貢献している小・中学校を表彰する環境美化教育優良校等表彰事業を2000年度から行っており、今年度は東京都稲城市立稲城第四中学校が「優良校 協会会長賞」に選ばれ、6日に表彰伝達式が行われた。
同校の環境美化活動は生徒会主体の「ユニセフ活動」と、保護者・地域主体で生徒会およびボランティア部も連携している「ユニセフ・クリーン大作戦」があり、大作戦は多摩川周辺や地域の清掃活動などを実施。校外募金で得られた収益金はユニセフ協会に寄付しており、今回は学校だけでなく地域と連携しながら取り組んでいる姿勢が高く評価された。
校長室で行われた表彰伝達式で橘太造校長は「大作戦は当初は校内清掃が中心だったが、2001年より古紙回収やユニセフ募金、地域清掃などが加わり、学校の伝統的な行事となっている。今回の受賞は、これまで生徒や地域が心を込めて取り組んできたことが高く評価されたもので、生徒には大きな励みになります」とあいさつ。
協会企画委員の槇林靖典氏(大塚製薬環境推進室長)は、「より一層豊かな環境のもと、20年、50年、100年後も生き生きと暮らせる社会を自ら創り出していくことを祈念します」と表彰状を読み上げ、生徒会副会長の城所希帆さん(2年)に表彰状と副賞を贈呈。
前列左から槇林靖典氏(食品容器環境美化協会)、細谷さん、城所さん、橘太造校長(稲城市立稲城第四中学校)、後列は協会、学校関係者佐藤克彦協会事務局長からも「諸先輩が築いてきた活動を大切にしながら、将来のためにますます活躍してください」と受賞を称えた。
表彰状を贈呈され、生徒会会長の細谷心音さん(2年)は「大作戦活動を通して生徒の環境に対する意識が高まった。清掃用具の準備など陰で支えることは大変だったが、優良校に選ばれて光栄です」と感謝を述べた。
伝達式を終えて城所さんは、「昨年12月は寒い中での外での活動は大変だったが、一生懸命取り組んだことで寒さも忘れた。皆で一緒に活動できたことは楽しかったし、大人の皆さんとも新しい交流が生まれた」と振り返り、細谷さんは、「清掃用具の手配など前日の準備には苦労したが、生徒が自発的にすることを決めたわけで、やりがいがあった」と感想を述べた。橘校長も「今回の受賞を通して改めて地域と一緒になった取り組みを深めたい」と語った。
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