テーブルマーク「食事をうれしく、食卓をたのしく。」 麺類・お好み焼など拡充
食品新聞 / 2024年2月23日 12時56分
テーブルマークは、今春に家庭用冷凍食品の新商品7品・リニューアル品17品、家庭用常温食品の新商品5品・リニューアル品6品を発売する。
同社は23年、JTグループ加工食品事業として「食事をうれしく、食卓をたのしく。」をキーワードにパーパスを制定。「おいしさ」を届けるとともに、同社ならではの製品で「うれしい食事」や「たのしい食卓」に貢献することを目指している。その実現に向け、基本戦略には「技術に立脚した顧客価値を創出し、市場創造に挑戦し続ける」を掲げている。
家庭用冷凍食品では24年に主力の「冷凍うどん」が発売50周年を迎える。いまや年間製造数量が6億食を超える看板商品だが、半世紀の歩みを振り返ると、瀬戸大橋の開通や讃岐うどんブームの追い風はあったものの、常に品質向上を図るなど地道な取り組みの積み重ねが成長を支えた。
最大の特徴は、職人技の工程を機械で再現した独自製法だ。なかでも麺を一本一本切り出す「包丁切り」、麺のなめらかさとつるみ感を実現する「大釜茹で」の2つがポイント。「本場・さぬきうどんのおいしさを全国に届けたい」との想いが込められている。
今年は消費者に感謝を伝える機会を創出しながら、リーディングカンパニーとして次の50年を見据えた需要創造にもチャレンジする方針。
周年施策としては、3月から「50周年ロゴ入りパッケージ」を展開し、4月からSNSを中心とした大規模なキャンペーンを実施、さらには試食・体験イベントも計画。
「たかはし監修 まるぐ 焼きあご塩ラーメン」(テーブルマーク)中華麺カテゴリーの強化も推進する。昨年秋に立ち上げた「まるぐ」ブランドの第3弾「たかはし監修 まるぐ 焼きあご塩ラーメン」を発売。「具材の満足度が高いラーメン」との基本コンセプトはそのままに、焼きあごベースの味わい深いスープに、熟成させたもちもち食感の中太麺をあわせた。具材は豚チャーシュー2種、穂先たけのこ、ほうれん草。
「お皿がいらない」シリーズの「ジャージャー麺」「汁なし担々麺」「明太クリームうどん」「ぶっかけ肉うどん」をリニューアル。トレー入りで簡単便利な強みに加え麺とソースのおいしさに磨きをかけた。今回よりパッケージは品質をメーンに訴求するデザインに一新。なお、うどん2品は包丁切りに変更しソースとの絡みがアップした。
スナック類も拡充。「ごっつ旨い お好み焼」シリーズを主軸に買い上げ点数アップを図りたい考えで、昨秋の「山芋焼」に続き、今春は「海鮮チヂミ」を追加する。海鮮と野菜の6種具材に、国産米粉を使ったもちもち食感の生地、専用の特製たれをあわせた。なお食品ロス削減の観点から、「ごっつ旨い お好み焼」を対象に同社初となるアップサイクルの取り組みを開始。製造時に排出されるキャベツの芯を高付加価値化し、「海鮮チヂミ」の一部に使用した。
「国産こしひかり 10食」(テーブルマーク)常温食品は、米飯の「国産こしひかり」シリーズをブラッシュアップ。酸味料の配合を見直すことで、ごはんの水っぽさを抑え、炊きたての香りが引き立つようにした。同社によると、酸味料の使用目的は微生物の増殖抑制であり、安全・安心の確保だ。加圧・加熱殺菌で微生物はほぼ死滅するが、ボツリヌス菌などの耐熱菌は残存するリスクがあるという。
酸味料を使用することで、耐熱菌が製品に万が一混入した場合でも、その発育条件を下回るpH4.6未満に管理できる。新アイテムで「10食」「大盛ごはん3食」などを追加。
新たにカップ入りの「オートミール生活」シリーズを発売する。「トマトリゾット風」と「きのこのクリームリゾット風」の2品。既存のオートミール市場では女性ユーザーの割合が80%以上と圧倒的で、美容と健康を目的に米の代わりに食べているケースが多いという。新商品は電子レンジ調理するだけで、手軽に食物繊維を豊富に摂取でき、プチプチした食感のオートミールをリゾット風に楽しめる。
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