日清製粉ウェルナ 新製品で価値、環境など訴求 二極化するニーズに対応
食品新聞 / 2024年3月1日 17時59分
日清製粉ウェルナは2月20日、24年春の新製品とリニューアル品の計56品を発売した(業務用製品と家庭用冷凍食品は3月1日発売)。新たに投入した製品の内訳は、家庭用常温製品が34品、家庭用冷凍食品が16品、業務用製品が6品。開発の重点テーマは
①本格的なのに簡便
②国産ニーズに対応
③おいしく健康的
で、環境にも配慮④価値に見合ったプライシング⑤人手不足の解決(業務用製品)。コストインフレが続く中、一層強まるであろう「生活者の節約意識」と着実に高まる「付加価値」という二極化する生活者ニーズをくんだ製品を取り揃えた。
岩橋恭彦社長(日清製粉ウェルナ)付加価値ニーズの高まりについては、新製品発表会で岩橋恭彦社長が「早ゆでスパゲティはコロナ前と比較して平均売価が70円ほど上昇したにもかかわらず、売上が4割増になっている。時短ニーズの強さを再確認した」と報告。
環境対応の取り組みについても「業界に先駆けて自社で確立した製品LCAにより、早ゆでパスタは通常品よりライフサイクル全体でCO2排出量を15%削減できることが分かり、メーカーと購入者が共同でCO2排出量の削減に取り組めるようになった」と述べた。
さらに冷凍食品の「マ・マー THE PASTA 贅沢野菜」シリーズでは、シングルピローで脱蒸機能を付与した包装に。これによりトップシールが廃止、トレーを紙製に変更しサイズも小さくしたことでプラスチック使用量を70%削減することに成功した。
24年度の広告宣伝施策は、「ウェルナが、あるじゃん!」という新たなメッセージを掲げたデジタルCMにより、生活者との距離の近さを訴求。「マ・マー」ブランドでは、来年の70周年を前に、今年3月から4パターンのCMを展開する。CMには多部未華子さんを起用し、「パスタの未来は、マ・マーから。」をキャッチコピーにした。
ニーズに対応した国産麦小麦粉岩橋社長は現状と今後の戦略について「冷凍食品は業務用が20%以上伸長する見通し。業務用も二ケタで拡大している。24年度は海外を広げるべく、23年度も助走期間と位置付けて取り組みを進めてきた。広告宣伝では業務用で初となるTVCMを制作し、昨秋は東海地区、今春は関西地区で放映している。人手不足の解決策を提案するCMを視聴したユーザーからは、サンプル依頼が相次いでいる状況だ。今後も各ファミリーブランドをお客様に親しんでいただくべく、付加価値型製品を強化するとともに、おいしさを重視した製品開発を続けたい」と話した。
この記事に関連するニュース
-
弁当向け冷食の新スタイル「おべんとPON」提案 「ギョーザ」に大容量30個入り 味の素冷凍食品
食品新聞 / 2024年7月22日 12時38分
-
独自製法で上質なハンバーグ ビュッフェ向けの訴求強化 ヤヨイサンフーズ
食品新聞 / 2024年7月19日 11時9分
-
ニチレイフーズ2024年秋季新商品・リニューアル商品のご案内 全40品がラインアップ
PR TIMES / 2024年7月11日 13時0分
-
味の素冷凍食品(株)2024年秋季家庭用 新製品・リニューアル品のご案内
PR TIMES / 2024年7月3日 10時0分
-
日本冷凍食品協会 認定証マーク変更へ HACCP対応を明示
食品新聞 / 2024年6月26日 15時5分
ランキング
-
1昨年度の郵便事業896億円の営業赤字、前年度の4倍超…封書やはがき減収・集配や運送委託費増
読売新聞 / 2024年7月25日 18時13分
-
2日経平均は7日続落し1200円超安、今年最大の下げ 米株安・円高進行で
ロイター / 2024年7月25日 15時38分
-
3RIZIN「手越祐也の国歌独唱を批判」は失礼なのか 手越が辞退し、選手に批判が集まっているが…
東洋経済オンライン / 2024年7月24日 19時30分
-
4だからファミリー客が次々と来店している…快進撃を続ける「丸源ラーメン」と競合チェーンの決定的違い
プレジデントオンライン / 2024年7月25日 10時15分
-
5自動車や鉄鋼、中国事業を縮小 日本企業、販売低迷で転換へ
共同通信 / 2024年7月25日 19時4分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)