安藤百福賞 大賞に奥野京大大学院教授 AIを食のウェルビーイングに
食品新聞 / 2024年3月21日 10時29分
「食創会 ~新しい食品の創造・開発を奨める会~」(会長:小泉純一郎元内閣総理大臣)はこのほど都内で記者会見を開き、「第28回安藤百福賞」で最高賞の「大賞」を受賞した京都大学大学院医学研究科・教授の奥野恭史氏(理化学研究所計算科学研究センター・部門長)が登壇した。医療・創薬に関わるビッグデータや人工知能(AI)などを活用したデータサイエンス研究が「食」のウェルビーイングに繋がることを評価され、「今後は一般の方が利用しておいしさと健康を両立し、喜びを実感していただけるようにしたい」などと語った。
安藤百福賞は1996年に創設。後援は文部科学省、農林水産省。食科学の振興ならびに新しい食品の創造・開発に貢献する独創的な研究者、開発者およびベンチャー起業家を表彰してきた。大賞の選出は15例目。
会見の冒頭、食創会を主宰する安藤スポーツ・食文化振興財団の安藤宏基理事長(日清食品ホールディングス社長・CEO)は「ウェルビーイング社会の中で今回の研究は大きな一歩。国民の幸福度・健康度の高まりに大変役立つ」とあいさつ。
奥野教授は「従来はAIなどを活用し医療・創薬を専門に研究してきたが、今回の受賞で食と健康にも領域が広がった」と喜びを語り、「健康診断の結果をもとに疾病発症率を予測するAIを開発したが、最近の研究では個人ごとの健康状態にあわせた最適な予防プランや食生活も提案できるようにもなってきた」と取り組みを説明。
また食品メーカーに対しては「健康を保つために重要なのは幸せの度合い。そのためにはおいしい食事を摂ることが必須となる。食品メーカーはデータに基づき、健康的でおいしい製品を積極的に開発していただければ。われわれの研究もお役立ちできる」などと話した。
表彰式には奥野氏をはじめ、「優秀賞」を受賞した理化学研究所仁科加速器科学研究センターの阿部知子副センター長、久留米大学の児島将康分子生命科学研究所・教授、女子栄養大学の武見ゆかり教授(副学長)、若手研究者や中小企業の開発者を対象とした「発明発見奨励賞」の受賞者も出席。小泉純一郎会長から表彰状と副賞が贈られた。
この記事に関連するニュース
-
キャリア・マム 理化学研究所 関根氏を特別講師に迎えセミナーを開催!LLMの精度に直結するデータを解説
@Press / 2024年7月9日 11時45分
-
低エネルギークロロフィルdを有するAcaryochlorisの光化学系I複合体の特性解析〔静岡大学、岡山大学、理化学研究所〕
PR TIMES / 2024年7月5日 10時15分
-
第6回未来創造鶴岡会議 「イノベーション推進のための組織風土と人生観とは」【10月3日~5日開催】
PR TIMES / 2024年7月4日 18時45分
-
【摂南大学】脂肪細胞の分子ネットワークを地図に
PR TIMES / 2024年6月26日 17時40分
-
脂肪細胞の分子ネットワークを地図に ―高速網羅的たんぱく質間相互作用解析が可能にー--摂南大学
Digital PR Platform / 2024年6月25日 14時5分
ランキング
-
1ドンキの「着るクーラー」昨対比3倍以上の売れ行き、人気の秘密は「+α」
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年7月24日 11時36分
-
2RIZIN「手越祐也の国歌独唱を批判」は失礼なのか 手越が辞退し、選手に批判が集まっているが…
東洋経済オンライン / 2024年7月24日 19時30分
-
3「トヨタが日本を見捨てたら、日本人はもっと貧しくなる」説は本当か
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年7月24日 6時20分
-
4普通免許OKのトラック=運転手不足に対応―いすゞ
時事通信 / 2024年7月24日 15時56分
-
5JR西日本社長「小浜・京都ルートが望ましい」…一部の国会議員から「米原ルート」を推す声も
読売新聞 / 2024年7月24日 20時32分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)