「ブレンディ」スティック好調 コーヒー・嗜好品の主要カテゴリーで市場を上回る伸びをみせる味の素AGF
食品新聞 / 2024年4月5日 22時10分
味の素AGFは前期(3月期)、コーヒー・嗜好品の主要カテゴリーで市場を上回る伸びをみせた。
前期着地について、3月19日取材に応じた江村治彦コンシューマービジネス部長(現・台湾味の素社総経理)は「当社全体の着地についても、前年を上回る形で着地する」と語る。
インスタンコーヒーカテゴリーでは、市場がダウントレンドにある中、スティックブラックが牽引して同社のインスタンコーヒーは拡大。
スティックブラックは、インスタントコーヒーを1杯分ずつ個包装したものだが、同社ではブラックコーヒーのスティックタイプと位置付け「ちょっと贅沢な珈琲店」ブランドなどから商品を展開している。
ミルク・甘さありの商品が大半を占めるスティックカテゴリーについては、昨秋実施した「ブレンディ」スティックのリニューアルやマーケティング施策に手応えを得る。
「ブレンディ」スティックは、昨秋、新規顧客獲得や買い回り促進などを目的に各種の個性を表現したパッケージへと刷新。
江村治彦コンシューマービジネス部長(現・台湾味の素社総経理)コミュニケーションは昨秋以降、既存ユーザーの複数品種の買い回り促進に加えて新期ユーザーを獲得すべく若年女性をコミュニケーションターゲットに設定しTVCMを放映するなどして展開している。
これらの取り組みにより「全体的にとてもよく店頭回転している。お客様に16種類のフレーバーがあることをしっかりご理解いただけるようになり、コーヒー系の好調に加えて、紅茶・ココア・抹茶といったノンコーヒー系も非常に好調に推移をしている。コミュニケーションもしっかりコアターゲットにリーチでき確実に効果が出ている」という。
レギュラーコーヒーカテゴリーでの手応えとしては「ちょっと贅沢な珈琲店」のブランド力向上を挙げる。
パーソナルタイプのドリップコーヒーではプレミアムゾーンを開拓。
「1杯30円から100円、あるいは100円を超えるドリップコーヒーのプレミアムセグメントが確実に上昇する中で、『ちょっと贅沢な珈琲店』についても着実にご支持をいただき上昇基調にある」と説明する。
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