荷待ち時間短縮へ物流効率化の新設備 トラック台数削減も期待 キリンビール名古屋工場
食品新聞 / 2024年4月24日 12時36分
トラックドライバーの荷待ち時間削減など物流改革に向けた取り組みを、キリンビールが本格化させている。
物流業界では4月からの残業時間規制によりドライバーが働くことができる時間が短くなり、長時間労働の大きな原因となってきた荷待ち待機時間の削減が喫緊の課題。また物流業務に従事する労働者の減少も進んでおり、より少ない人数でのオペレーション体制構築が求められている。将来的なドライバー不足の進行を見据え、より少ないトラック台数での配送体制の構築も必要になってきた。
同社名古屋工場では6月から、トラックへ積み込む貨物を自動で出庫する「自動ラック」内で荷物の搬送を行うクレーン、入出庫ステーション(自動ラックの出入口)を更新。入出庫口数の増設と出庫スピードを従来比の約2倍に向上させることで、1台当たり14分の荷待ち時間を削減できるという。
レイヤー自動ピッキング装置。従来の約半分の人手で済み、作業の削減・作業負荷軽減を実現(キリンビール名古屋工場)この「新自動ラック」の稼働開始に合わせ、「レイヤー自動ピッキング装置」も初導入。従来は棚に置かれた製品保管ラックまで移動し、ラックからフォークリフトで製品を取り出し、出荷パレットに製品を載せて整えるといった一連の作業を人手によって対応していた。
新たな装置の導入により階層単位で自動ピッキングを行えるようになり効率が大幅アップ。これにより省力化を進め、永続的なピッキング機能の確保と作業負荷軽減を目指すとしている。
さらに酒類保管スペースを拡張し、繁忙期などに不足していた物流拠点能力を強化。慢性的に使用していた場外倉庫使用を抑制し、工場と場外倉庫を行き来するトラックの削減につなげる。
新自動ラックとレイヤー自動ピッキング装置は6月に完成し、9月から最大出力で稼働予定。拡張された酒類の保管スペースは、来年4月からの運用開始を予定する。
この記事に関連するニュース
-
物流の2024年問題にドライバー目線で挑むコカ・コーラ ボトラーズジャパン
マイナビニュース / 2024年7月24日 12時22分
-
【参加企業募集】 法人向け物流ソリューション実機見学会を8月21日に開催
PR TIMES / 2024年7月24日 11時0分
-
SBS東芝ロジスティクス、Hacobuの「MOVO Berth」を 全国の主要拠点に導入拡大!データで物流効率化を推進
PR TIMES / 2024年7月8日 12時15分
-
息子が運送業界に就職したのですが、「物流の2024年問題」を気にしています。労働環境は整備されるのでしょうか…?
ファイナンシャルフィールド / 2024年7月3日 4時40分
-
フューチャーアーキテクト、独自開発OCRソリューション「Future EdgeAI」を活用したAI画像検品により入庫業務の自動化を推進
PR TIMES / 2024年7月2日 11時0分
ランキング
-
1「トヨタが日本を見捨てたら、日本人はもっと貧しくなる」説は本当か
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年7月24日 6時20分
-
2危険な暑さ…千葉で39度も 「長袖」で対策? 直射日光防ぎ、「冷感」「放熱」猛暑対策に特化【Nスタ解説】
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年7月23日 23時6分
-
3トヨタ子会社の3工場で稼働停止、部品欠品で「ランクル」「アルファード」の生産ストップ
読売新聞 / 2024年7月23日 20時15分
-
4ユークス、脚本家の野島伸司氏が社外取締役を辞任 一身上の都合
ロイター / 2024年7月23日 16時55分
-
5「平気でウナギを食べる人」が知らない資源の実態 ウナギをいつまでも食べ続けるためには
東洋経済オンライン / 2024年7月24日 11時30分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)