GW予算は横ばいの傾向 賃上げ基調も物価高と円安が影落とす インテージ調べ
食品新聞 / 2024年4月28日 7時21分
賃上げ基調も、物価高と円安が影を落とし今年のゴールデンウィーク(GW)の予算は昨年並みの傾向が見られる――。
マーケティングリサーチ会社のインテージが実施した「ゴールデンウィークに関する意識調査」によりこのような見立てが浮き彫りになった。
調査で今年のGWの予算について聞いたところ、平均は2万7857円となった。昨年は平均2万7870円で、前年比1.7倍と大きく伸びたものの、今年は昨年並みにとどまった。
予算増加の理由は、「外出や人に会う機会が増えるから」が33.3%で最も高く、「物価高・円安だから」(31.9%)、「新型コロナが 5 類に移行したから」(23.2%)と続く。
予算減少の理由は、「物価高・円安だから」が 31.1%で最も高く、「給料が増えないから」(30.0%)、「遠出をすることが少なくなったから」(24.5%)が続き、「飛び石連休だから」は 9.0%にとどまった。
さらに、物価高や円安はGWにかける予算にどの程度影響するかについては、「かなり影響する」「やや影響する」を合わせると 63.4%にのぼった。
今年のGWの過ごし方(予定)を複数回答でたずねたところ、「自宅で過ごす」が34.1%で最も高くなった。
次いで「外食に行く」(20.5%)、「ショッピングに行く」(16.7%)が挙げられ、上位に挙がる予定は昨年と変わらなかった。ただし、「ショッピングに行く」は昨年の 23.5%から 6.8 ポイント減少した。
「国内旅行」は15.6%(前年14.4%)、「海外旅行」は1.0%(前年0.8%)と昨年から大きな変化はなかった。
インテージは「今年の GW は新型コロナ 5 類移行後初、かつ 2024 年の春闘では高水準の賃上げがあり話題になっていたにもかかわらず、思うほど予算は増加せず、物価高の影響を色濃く受ける GW となりそうだ」との見方を示す。
調査は2024年3月27日から4月1日に全国15-79歳の男女5000人を対象に実施された。
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