伊藤園「お~いお茶」の新たな柱「玄米茶」を育成 競合商品やPBの追随を許さない磨き抜かれた国産玄米の香りが特徴
食品新聞 / 2024年5月12日 17時33分
伊藤園は今年、「お~いお茶」ブランドの玄米茶飲料「お~いお茶 玄米茶」(玄米茶)を同ブランドの新たな柱へと育成していく。
4月12日取材に応じた伊藤園の安田哲也マーケティング本部緑茶ブランドグループブランドマネジャーは「玄米茶」の一番の特長について、競合商品やPBの追随を許さない磨き抜かれた国産玄米の香りを挙げる。
「玄米茶飲料は技術的に難しく、作り立てはいいのだが、時間の経過とともに味や香りがなくなり、水に少し色が付いたような状態になってしまう。当社では、お米や焙煎・抽出方法を見直し、米菓のような味わいや香ばしさが長続きするようになっている」と説明する。
改良を重ねることに人気が広がり、3月25日に発売開始した「玄米茶」は「自信作」と胸を張る。
「2024年は再注力する」と述べ、「お~いお茶 ほうじ茶」と並ぶ香り系商品の柱にしていく。
今年の「玄米茶」は、全国農業協同組合連合会(JA全農)が推進する国内農業支援の取組みとして青森県産のブランド米「まっしぐら」を使用し、緑茶と抹茶をブレンド。カフェインは少なめとなっている。
「まっしぐら」は、青森県で2006年に誕生し、食味・品質の追求にまっしぐらに取り組む気持ちから命名された。コシヒカリ系統、あきたこまちの孫で、焙煎すると香ばしい香りが立つことから“香り焙煎米”とも呼ばれている。
精製で、もみ殻やヌカを丁寧に取り除きつつ、香ばしさのポイントとなる“うまみ層”を残すように磨くことで、雑味のない豊かな味わいに仕上げから三段階焙煎。磨いたお米から香りをより一層引き出すため、段階的に火力を調整しながら、芯まで丁寧に焙煎している。
販売戦略は、東北産地を応援する他の伊藤園新商品のほか、「とうほく未来Genkiプロジェクト」とも連動して、東北の力で日本中を笑顔にしていくことを目指していく。
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