大東製糖「ARCABUZ」 ラム酒部門で最高賞受賞 WORLD RUM AWARDS 2024
食品新聞 / 2024年5月29日 13時31分
大東製糖種子島(鹿児島県熊毛郡中種町・木村成克社長)が製造するラム酒「ARCABUZ(アーキバス)」はこのほど、世界的に権威のある「WORLD DRINKS AWARDS」の「WORLD RUM AWARDS 2024」カテゴリーで、アグリコール製法のテイスト部門では日本初となる金賞を受賞。あわせて、ボトルデザイン部門でも世界一となるベストボトルデザイン賞を受賞した。
ラム酒の多くは糖蜜を原料とするが、アグリコール製法によるARCABUZは搾りたてのさとうきびジュースを使う。同製法による「アグリコールラム」はさとうきびを圧搾する設備が必要なためコストが高く、世界での生産量はラム酒市場全体の5%程度とされる。
また、原料さとうきびには種子島で開発されたショ糖濃度の上昇が早い「黒海道」と「農林22号」を採用。大東製糖種子島の畑で収穫したさとうきびは、近接する蒸留所で24時間以内に搾汁する。高糖度で鮮度の良い一番搾りだけを使うことで、素材の持ち味を最大限に引き出している。
種子島で作るラム酒「ARCABUZ」ラム酒プロジェクトは2022年2月に始動した。製品ボトルとロゴデザインは、世界的なインダストリアルデザイナーで新幹線デザインを手掛けたKEN OKUYAMA(奥山清行)氏が担当。プロジェクトメンバーに日経TRENDY元編集長・北村森氏や世界のラム酒事情に詳しい東京・銀座のラム酒バー「Bar Lamp」の中山篤志オーナーが参画し、世界を見据えた製品づくりを目指した。
ARCABUZは2023年4月に初蒸留し、酒販店やECサイトなど一般発売は2024年7月1日を予定。製品ラインアップは、初年度はホワイトラムのみ(700ml・5千円程度)で、初年度製造量は6千リットルとしている。
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