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湖池屋、過去最高の実績「大成長期に入っていると確信」 2030年目標・総売上高1000億円 

食品新聞 / 2024年6月8日 10時1分

海外売上比率は10%→20%に

湖池屋は前期(3月期)、売上高548億円(前年比23%増)・営業利益35億円(102.9%増)と売上・利益ともに過去最高の実績を記録。好業績を受け5月14日、小池孝会長は「売上は大きく目標を上回り、利益も倍増となった。大成長期に入っていると確信している」と語り、2030年目標に総売上高1000億円を掲げる。

目標達成に向けて、海外売上比率を現在の約10%から20%に引き上げていく考えも明らかにする。

海外事業はアジアとアメリカを柱とし、中でもアメリカに開拓余地を見込む。

「アメリカは今、いろいろな戦略を組み立てている。どこにチャンスがあるかというと、アメリカ人はポテトチップスを主食とし、食欲を満たすためにほとんどが塩味。一方で、日本や東南アジアは嗜好品として食べ、味を楽しむなどもっとエモーショナルに消費している。ここにわれわれの今までやってきたやり方が通用する」とみている。

アジアは、台湾事業・ベトナム事業・タイ事業がすべて黒字化。今後は既存事業で売上拡大を図り、「アジアは3か所にもう1か所くらい開拓して大きくしていく」。

日本国内は、スナックカテゴリーのさらなる成長戦略を描き“超付加価値商品”を展開していく。

社会貢献活動と地域活性化の要素を盛り込んだ「湖池屋プライドポテト」の新シリーズ「湖池屋プライドポテト 日本の神業」や国産じゃがいものブランド化に挑む「KOIKEYA FARM」プロジェクト商品、「ランチパイ」など食の領域に挑む商品を柱に位置付けている。

小池会長は「われわれが構想しているものが商品として出ているのはまだ半分ぐらいで、これからもっと変わる」と述べ、佐藤章社長の手腕に期待を寄せる。

佐藤社長については「業績がこれだけ上がり、私から見て100点以上。成熟化し本格的な大人向け商品を作らなければいけない時代が来ていたが、そこに対応できていなかったのが従来の菓子メーカーのやり方。それが、トップが代わると考え方も全く変わる。もともと佐藤さんは大人向きの商品を開発していた人で、私から見ても相当進んだマーケティングだと思う」と評している。

これを受け佐藤社長は「実はお寿司も素早く人が食べられるスナック・軽食だった。それが日本の文化になったように、もっともっと新たなスナックの形があっていい。もっと本音を言うと(かつて)飲み物の仕事をやっていたので『食って主役でいいな』と思っていた。この主役の食をもっと豊かに、それからエキサイティングにしていきたい」と意欲をのぞかせる。

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