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日本即席食品工業協会 60周年記念式典・祝賀会開く 持続可能な社会実現に貢献へ

食品新聞 / 2024年6月5日 11時6分

日本即席食品工業協会は5月30日、創立60周年記念式典・祝賀会を都内のホテルで開催し、多数の関係者や来賓が出席した。井田純一郎理事長(サンヨー食品社長)は「当業界は設立者の安藤百福氏をはじめ多くの先達が努力を重ねて健全な発展を遂げてきた。今後は4つの目標(「食の安全・安心」「健康と栄養」「環境負荷低減対策」「安定供給」)を掲げ、持続可能な社会実現に向け積極的に貢献していく」とあいさつした。

協会はこのほど60周年ビジョンステートメントを制定。「食の安全・安心」としては、一般消費者に向けた食育の推進、分かりやすい表示や情報提供に努める。「健康と栄養」をテーマに、栄養バランスに配慮した商品開発に加え、消費者の関心が高い減塩商品を拡充するため30年までにJAS全商品の食塩相当量10%削減(20年比)を目指す。「環境負荷低減対策」では、30年度までにCO2排出量10%削減(13年度比)を目標とし、食品ロス削減や石油由来プラスチック使用量削減などの課題にも取り組む。さらなる「安定供給」を実現するため、物流の標準化・効率化を推進しながら、災害支援などの対応も充実させる。

井田理事長は「即席麺はおいしさ、簡便性、コストパフォーマンスなど多くの独自性を有する。国内の総需要は令和4年度に59億食超、同5年度に7千400億円超(小売金額推計値)に達した。世界では約1千200億食が消費され、いまや日本を代表するグローバルな加工食品に育った。今後も業界各社は切磋琢磨し、製品の価値をさらに高めていきたい」と語った。

中締めのあいさつで豊留昭浩副理事長(明星食品社長)は今回発行した「創立60周年記念誌」に触れ、「インスタントラーメンはいまや食生活に欠かせない国民食に成長した。われわれは即席食品を製造しているが、その業務や歴史は決して“即席”では語れない。記念誌には先達の足跡が記されている。これからも業界が力を合わせてさらにレベルアップを図っていきたい」と話した。

記念式典では功労者を表彰。農林水産大臣感謝状として浦上博史氏(ハウス食品グループ本社)、大久保慶一氏(ヤマダイ)、竹村修氏(大黒食品工業)、丸橋嘉一氏(まるか食品)、大臣官房長感謝状として安藤徳隆氏(日清食品)、伊藤充弘氏(イトメン)、座古昌長氏(カナヤ食品)、佐原信雄氏(札幌日清食品)、理事長感謝状として会員各社の製造関係者らを表彰した。

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