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ガーシー議員、3月にも「除名」か!? となると後任は? 次点の(れいわ代表と同姓同名の)山本太郎は辞退も? 立花党首の思惑は…

集英社オンライン / 2023年2月16日 11時1分

昨年7月の初当選以来、1日も国会に登院していないNHK党のガーシー参院議員が10日、ついに、議員の「除名」「戒告」などの処分を決める参院懲罰委員会にかけられた。今後、このままガーシー氏が帰国しなければ、3月上旬にも除名される可能性が高まっている。除名された場合でも、党首の立花孝志氏は「再び立候補させたい」と息巻いているが…

立花党首は「私から、日本に帰ってこないようお願い」

「腐った権力者がいる日本に今、ガーシーを戻すことは、必要以上の罪が彼に着せられる恐れがある。私からガーシー議員に対し、日本に帰ってこないようにお願いし、ガーシーがそれを受け入れている」
立花孝志党首は8日、国会内で記者団に対し、ガーシー氏が帰国しない理由をそう説明した。



ガーシー氏が初当選を果たしたのは、昨年7月の参院選。「暴露系ユーチューバー」としてドバイで活動しており、帰国すれば「不当逮捕」される可能性があるとして、帰国を拒否。昨年夏と秋の計70日間ほどの臨時国会にも出席しなかった。

ガーシー氏が1月から始まった通常国会にも欠席を続けていることを受け、参院は10日、ついに懲罰委員会を開催した。全国紙政治部記者が解説する。

「21日に再び開かれる懲罰委員会で、処分が決まる見込みです。現在、委員会は『戒告』や『陳謝』を中心に処分を検討しています。ただ、『戒告』を受けるにも、『陳謝』をするにも国会に来る必要があります。このままガーシー氏が国会に来なければ、改めて懲罰委員会が3月上旬にも除名処分をする公算が高まっています」

国会内にも擁護する声はほぼないようだ。
「『選挙で選ばれた議員の地位は重い』として、共産党からは除名に慎重な声も上がっていますが、自民党、立憲民主党など大多数は、除名やむなしの姿勢です」(前出の全国紙政治部記者)

NHK党の会見には
「ゆたぼん」「金正恩総書記のモノマネ芸人」も登場

そもそもガーシー氏は、立花氏が、知名度のある「目玉候補」として参院選の比例区に擁立した。NHK記者が背景を解説する。

「参院選の比例区では、政党名か個人名を書くことができます。立花氏は、『暴露系ユーチューバー』として物議をかもしていたガーシー氏なら、知名度やインパクトがあり、当選の可能性があると踏んだのです」

そのうえで、こう言って頭を抱える。

「NHK党は、2019年の参院選で1議席を獲得しましたが、その後は立花氏が党名を頻繁に変更するなど、暴走、迷走が目立っていました。2021年の衆院選では議席を獲得できませんでしたし、2022年の参院選でも当選者はゼロだろうと思っていました。それが、ガーシー氏が1議席を獲得できたので、『まさか』と思いました。NHKにとっては、本当に面倒な存在です」

NHK記者をも油断させた、立花氏の暴走、迷走の数々。それは、普段あまり報じられることのない、国会内での定例記者会見でもおなじみだった。

全国紙政治部記者が振り返る。

「通常、党首クラスの会見は15分~1時間程度で終わるものですが、立花氏の毎週の記者会見は、2時間ほどかかることもザラ。なぜかゲストも来るのです」

実際に過去には、学校に通わない少年革命家「ゆたぼん」が『自分の道を突き進んでいく。なんでみんなと同じことをしないといけないのか。なぜ宿題をやらないとダメなのか』と持論を展開したり、迷惑系ユーチューバーとして活動していた「へずまりゅう」氏の参院補選出馬会見に、北朝鮮の金正恩総書記のモノマネ芸人『ぷりん将軍』が参加したこともあった。

「国会内の会見場にいきなり『金正恩』ルックとあの髪型、丸々とした顔のそっくりさんが現れたときは、何事かと思いました。記者たちもあまりのくだらなさに、徐々に会見に出席しなくなっていました」(前出の全国紙政治部記者)

ただ、その中でも、出席を欠かさない真面目な記者もいるそうだ。

「NHKは、危機管理のため、中堅の実力派記者を担当につけ、毎回出席させています。ひたすら『守りの姿勢』を貫き、どんなユーチューバーや芸人が現れようとも、神妙な顔で会見を聞き、会見の音声の起こしをNHKの経営陣にも共有しています」(NHK記者)

NHK党議員一人あたり、6年間で2億円の税金が

ネットでは話題になりがちなNHK党が、ガーシー氏の知名度により確保した1議席は、ガーシー氏が議員の職を失ってもゆらぐことはない。
ガーシー氏が選出された比例区では、ガーシー氏が除名になったり、辞職したりしても、NHK党の中でガーシー氏の次点だった候補者が繰り上げ当選する仕組みになっている。
現在、ガーシー氏の次点には、れいわ新選組代表と同姓同名の「山本太郎」氏が控えている。NHK党の広報担当者に問い合わせると、
「ガーシー氏が議員でなくなった場合、立花党首は山本氏に辞退してもらい、その次の黒川敦彦幹事長か齊藤健一郎副党首を議員にしたいと言っています。ガーシー氏の後任はまだ決まっていません」

いずれにせよ、2022年の参院選で獲得した1議席は守られそうだ。

全国紙政治部記者が解説する。

「ガーシー氏は、6年間の任期を務めれば、歳費や調査研究広報滞在費(旧文通費)など計2億円ほどが国費で支払われる見込みです。途中で、ガーシー氏から別の人に代わっても、2022年の参院選で当選したNHK党の議員に計2億円ほどが支払われる事実は変わりません」

すでに、ガーシー氏の当選後、半年ほどが経ち、この間の歳費などは、計2000万円ほどになっているという。

取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班

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