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男性器を噛みちぎる殺人コンドームが大暴れ! 殺人ドーナツ、殺人ソファ、殺人ジーンズまで…キラーな敵キャラ映画5選

集英社オンライン / 2023年2月18日 18時1分

かのカルト作『アタック・オブ・ザ・キラー・トマト』の公開以来、同作にオマージュを捧げた様々なコメディ・ホラー映画が製作された。トマトに代わってドーナツ、ソファー、ジーンズ、コンドーム、巨人、冷蔵庫、こたつ、ムサカ…などをキラー役にしたフォロワー作品は、今もなお定期的に生み出されている。近年では、『キラーカブトガニ』(2021年)なんてパニック映画が、日本国内で注目を集めているところだ。というわけで今回は、まさかの○○が人類を襲撃する〝キラー○○〟映画を5本紹介しよう。

第5位:『アタック・オブ・ザ・キラー・ドーナツ』(2016年)

最初に紹介するのは前代未聞の殺人ドーナツ映画、『アタック・オブ・ザ・キラー・ドーナツ』(2016年)だ。後述するキラー・トマトシリーズにオマージュを捧げたという本作は、ほんのちょっぴりホラー・テイストの低予算コメディ映画である。



マッドサイエンティストの開発した新薬が、ドーナツ店の油に混入。やがてドーナツは牙と毒を持つ危険生物〝キラー・ドーナツ〟へと変貌を遂げ、人々に襲いかかる。ドーナツ店で働く主人公たちは、迫り来るドーナツの大群と対決することになる──。

画面内を所狭しと飛び跳ねる殺人スイーツ〝キラー・ドーナツ〟の挙動は案外キュート。色とりどりのドーナツが宙を舞うさまはそれだけで視覚的に楽しく、十分に加点要素となる。
ゆる~い雰囲気の本編はとっつきやすく、ささやかな映画パロディネタなども存在。

ラストで流れるテーマソングには思わず、くすりとなることだろう。

反面、安っぽい画作りと序盤の展開速度の遅さ、そして下ネタの多さが人を選ぶところか。とはいえ、ナンセンスギャグに抵抗がなければ問題なく楽しめる部類だと思われる。

第4位:『キラーソファ』(2018年)

家具だって負けてはいない。『キラーソファ』(2018年)はその名の通り殺人ソファーが暴れ回る作品。

ソファーがどうやって人を殺すのかというと、体当たりや、アイロンを用いての殴打といった、極めて原始的かつ物理的なやり口によるもの。〝家具〟というアイデアを活かし切れているとは言い難いものの、内蔵スプリングを使った刺突や高所移動といったユニークさがないわけではない。

ヒロインはおよそ不自然なまでに異性から言い寄られるという特異体質の持ち主、フランチェスカ。この度彼女が注文したソファーには、なんと悪霊が仕込まれていた。自我を持つ家具〝キラーソファ〟は、フランチェスカの自宅を拠点に暴走を開始。多くの人々を死に誘う。

事態解決に向けて奔走するフランチェスカ。が、実はこのキラーソファ、魔性の女フランチェスカの特異体質と、思わぬ形で関わっていたのだった──というオカルト・ホラー映画。意外にもおふざけの類いは少なく、作風はシリアス寄り。淡々とした話運びと、ラストにおいてのちょっとしたサプライズが特徴か。

作りはやや安っぽいとはいえ、その内容は思いの外まっとうに恐ろしい。

第3位:『キラー・ジーンズ』(2020年)

衣類代表としては殺人ジーンズが主役のスプラッター・ホラー映画、『キラー・ジーンズ』(2020年)の名が挙げられよう。日本では今のところセル版ソフト販売が行われていないため、レンタルで視聴する必要がある。

とある大手アパレルメーカーの新商品であるジーンズが、突如として大虐殺を開始。店員が次々と惨死していく中、ヒロインの新人は、この殺人ジーンズがこの世に生まれ、店内へと紛れ込むに至った、悲劇的背景を知る──。

『キラーソファ』同様、本作もまたシリアス寄りの一本。それなりにギャグ展開がないわけではないが、大企業の労働搾取や隠ぺい体質などの闇をテーマに据えた物語には、終始どこか暗澹とした雰囲気が漂っている。

一方で、本作の主役〝キラー・ジーンズ〟の殺人演出はとってもユニーク。何も知らず己を穿いた者を、腰からガブリと噛みつくように仕留めたり、着用者の下半身を操って事故死に追い込んだり、その長い脚(?)を駆使して獲物の首をへし折ったりと、やけにバリエーション豊かでエンタメ精神全開。ホラー映画好きにはたまらないだろう。

さりげなくも確かな出来栄えの良作であり、グロテスクな表現が苦手でなければぜひオススメしておきたい。

第2位:『キラーコンドーム』(1996)

ドイツのコミック原作とする『キラーコンドーム』(1996)は、男性用避妊具に酷似した人工生命体が、主に性器を狙って人を襲うという戦慄のホラー・コメディ。

本作に登場する殺人避妊具〝キラーコンドーム〟のデザインは、かのSFホラー映画、エイリアンシリーズと密接に関与しているアーティスト、H・R・ギーガーが担当。鋭い牙を男性側へと向けて生やした殺人避妊具には、恐れおののくこと間違いなしだ。

巨根の同性愛者として知られるハードボイルド刑事が、「とある宿で、客が立て続けにペニスを失っている」という怪事件に遭遇。それどころか自らも男娼との行為中に被害に遭い、睾丸をひとつ失くしてしまうことに。原因はペニスの破戒に特化した人工生命体〝キラーコンドーム〟の襲撃によるものだが、このような話を信じる者はいない。

孤独な戦いを強いられるかに思われた主人公だったが、それでも数少ない仲間たちと共にこの殺人避妊具の出どころを追い、ついに黒幕と対峙する──。

と、まあ荒唐無稽なあらすじに反し、これがなかなか面白い。登場人物は誰も彼も強烈にキャラクターが立っており、テーマとしてはなんと〝純愛〟を描き切っている。

イロモノには違いないのだが、本作もまた思わぬ出来の良さを秘めている。

第1位:『アタック・オブ・ザ・キラー・トマト』(1978年)

最後はやはり、すべての元凶となったカルト作『アタック・オブ・ザ・キラー・トマト』(1978年)の紹介で締めくくろう。その作りの安っぽさとインチキ臭さ、そしてスラップスティック・コメディ全開の脚本から、ときに良い意味で〝不朽の駄作〟などとも呼ばれる本作。

その一方で、続編やアニメ、ゲームなどが存在する程度には、今もなお高い支持を受け続けている。

ストーリーは、突如として現れた殺人フルーツ〝キラー・トマト〟が、世界各地で破壊活動を開始。事態を重く見た政府は、極秘開発中だった超人や、特殊技能を持つエージェントを用いるも、さほどの役には立たなかった。そんな中、ある一人の男がキラー・トマトの弱点を発見する──というもの。

「適当に転がしてあるトマトの前で、キャストが悲鳴を上げているだけ」といったパニック演出に代表される、とことんやる気のない内容が特徴。反面、「政府の面々が、会議室の異常な狭さに四苦八苦する」シーンのような、まっとうにギャグが冴えているシーンも存在。

序盤のヘリコプター墜落シーンにまつわるエピソード(アクション演出ではなく、謎の事故で本当に墜落・炎上させてしまった撮影用ヘリコプターに対してカメラを回し、そのまま本編に使っているとのこと)など、天然ボケと計算の両側面から来るみょうちきりんな魅力は感じられる。

この伝説的なおふざけは一見の価値アリだ。

以上が、〝キラー○○〟特集である。この5本のうちのいずれか、あるいはすべてが、あなたを悩殺することを願う。

取材・文/知的風ハット 写真:Everett Collection/アフロ

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