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【猫の日】無責任な飼育放棄に「アクセサリー感覚とかノリや勢いで飼わないで」。ペットの保護猫20匹に“貢ぐ“青山めぐが語る、特大の愛情と飼い主の責任

集英社オンライン / 2023年2月22日 15時1分

「ニャン、ニャン、ニャン」の鳴き声から、2月22日は語呂合わせで猫の日。タレント・グラビアアイドルの青山めぐさんは、家族で猫20匹を飼育している大の猫好き。とびっきりの猫への愛情と、ペットを飼う責任について語ってもらった。

愛猫について語る青山めぐさん

猫20匹の医療費とおやつ代担当

――猫をたくさん飼われているそうですね。

青山めぐ(以下、同) はい! 猫たちのご飯のために働いてます(笑)。

――猫たちのために!

猫関連で(メディア出演などの)お仕事をいただいたときは「(CIAO)ちゅ~る」をギャラとして持って帰ります(笑)。家族で飼っていますが、猫の医療費とおやつ代は私が担当なんです。

――何匹飼っているのですか?



実家に猫が20匹、犬も1匹います。私は少し前に実家を離れたんですが、わりと近いのでちょくちょく帰って面倒を見ていて。

甘えん坊な子も多いので、冬なんかは、猫たちで私の母の取り合いになってしまって、私や妹が帰ると分散されるので母もラクみたいです。

――20匹はすごいですね。どういう経緯で増えていったんですか?

みんな保護猫で、最初は父が拾ってきた黒猫です。職場の近くで段ボールに入れて捨てられていたそうで、まだへその緒がついている赤ちゃんでした。

『スター・ウォーズ』のヨーダに似てたから「ヨーちゃん」って呼んでいて。この子はもう亡くなっています。
次が今17歳くらいで長老のリキ。かかりつけの動物病院の先生に、飼育経験を見込まれて託されました。

その次が、母いわく「玄関に座っていた」という、まめちゃん。その次が、妹が拾ってきた3兄弟で、かい、くう、てん。

野良猫がうちの先住猫とコミュニケーションを取るようになって居着いたのがふう、くるみ。そして、チュウ、ベル、グレース、ミーナの4兄弟。

母猫に育児放棄されていたクロエ、それからエル、ラブ、アビー、きたろう、こたろうと増えて、今うちの若手ツートップなのがひめ、ひまわり……。

――すらすら出てきますね。

みんな覚えてますよ! それぞれ個性が違うし、鳴き声だけでもわかります。母に電話したときに後ろで鳴き声がすると「今の、てんちゃん?」なんてことも。

家族みんな猫中心の生活

――飼育はお母さまが主軸なのでしょうか?

家族みんなが猫中心の生活です。

最近定年退職した父は旅行へも行かず、猫のために数十万もする業務用エアコンを買って室内の温度調整をしたり、家の造作も猫が外に迷い出ないように気を使ったり……猫に不自由させず、人間が我慢するのが普通になってます。

ただ、やっぱり母が一番、猫たちへの愛着はあると思います。母は近所の方々と地域猫の保護活動にも取り組んでいます。

猫の来歴について母親に電話して念のため確認

――野良出身の猫だと、懐かないイメージがありますが。

猫それぞれかな。半分くらいは媚びない感じです。だいたい、媚びない子は家の2階、甘えんぼは1階にいます。

ひとりで過ごすためのシェルターもたくさん作ってあって、猫同士の距離感はうまく保てていると思います。

――多頭飼いだと猫同士の距離感は重要になってきますよね。20匹もいると難しいのでは?

つるんでいる子たちもいれば相性が悪い子たちもいて、学校のクラスみたいな感じかな。

ボスは長老のリキです。子猫が来るたびお世話してくれていたから、みんなのお父さんという感じで、みんなリキには従います。
リキにお世話されていた子たちが次の新入りの子猫たちをお世話していろいろ教えてきた。

そういうふうに猫社会が成立していて。自由にやっていてほしいので大げさなしつけはしていませんが、トラブルが起きたり粗相(そそう)をすることはありませんね。

――青山さんと猫たちの距離感は?

媚びない子たちの中には触らせてもらったことさえない子もいますね! おやつ担当なので、最近は「ちゅ〜るをくれる人」という感じで覚えられています(笑)。

猫って本来、夜行性じゃないですか。私も夜型なので、まだ1~2歳で野性味が残っている子は、みんなが寝静まった夜にだけ懐いてきてくれるんです。そういう瞬間が特別でうれしい!

毎月の飼育費は「何十万円になる」

――若い猫は逃げたがったりしないんですか?

特にそういうことはないですね。迷い出てしまった子も戻ってきます。
自由を奪うような面もありますが、ケガをしたり病気をもらってきたりするので、今は完全に室内飼いにしています。

近所は車通りも多いので野良猫が事故に遭うことも多くて。「あのときにつかまえておけばひかれて死ななかったのに!」という経験がたびたびあって。

エゴかもしれないけれど、快適な環境で家猫として天寿をまっとうしてもらったほうがいいと考えています。

――飼育費用はかかりますよね。月間いくらくらいになりますか?

日々の買い物は主に母の担当なので正確には把握していませんが、何十万円にはなると思います。

ペット用品店のセール情報を常にチェックして、長老のリキのために腎臓にいいエサ、子猫向けに栄養のあるエサなど3種類くらいを常備しています。

もちろん不妊去勢手術もしますし、ちょっとした変化でも病院に連れて行きます。うちは全力でお金をかけていくスタイルです!

――そうやって猫を優先できるのはなぜでしょうか?

動物を飼っていると、必ずお別れが訪れますよね。そのときに毎回、「もっとこうしたらよかった」と悔やんで、「他の子をもっと幸せにしたい」と思うんです。

寿命も短いですから、みんな精一杯、楽しんで生きてほしいんです。

過去に別れを告げた猫を思い出し涙する青山さん

――楽しんで生きてもらうためにしていることは?

うーん……当たり前すぎて考えたことないですね(笑)。でも、やっぱり「猫第一」で考えて行動すれば伝わると思うんです。

「ノリや勢いでは飼えない」

――コロナ禍の「ペットブーム」で猫を飼う人が増えるとともに、飼育放棄の問題も深刻化しています。

アクセサリー感覚やインスタ映えのため、暇つぶしといった、ノリや勢いで飼えるものではないから、リスクやコストをしっかり調べてから飼ってほしい。

(飼育放棄された)猫たちにもどうにか幸せになってほしいと願うばかりです。

――メディアに出演すると、批判の声もあるかと思いますが。

食事中にテーブルに猫が乗っているのはよく非難されますね。でも、我が家では猫の自由が最優先なんです。

多頭飼いに対しても、「私のうちは2匹が限界なのに……」みたいなコメントをよくいただくのですが、それも家ごとの事情ですよね。うちは20匹でも成立していて、みんな健康です。

でも皆さん、猫が好きだからこそ各々の正義が出ちゃうのはわかります。私は猫たちに対して全力でやっている自負があるから、さほど気にしていないです。

逆にいいこともあるんですよ。愛猫が亡くなってしまった方が買い置きしていた猫グッズを送ってくださって、そこから文通が始まったり、猫の手術のためのクラウドファンディングに協力したり。

クラファンはよく出資していて、リターングッズが家にいっぱいあります。知らないお宅の猫ちゃんのコースターを使ってます(笑)。

――猫がいるからこそ生まれるコミュニケーションもあるのですね。

猫のための活動をしている方々との交流は積極的にやっていきたいです。私のSNSでよければ、宣伝もどんどん協力します! 母の地域猫活動ももっと協力していきたいですね。

でも、何よりもまずはうちの猫たちを幸せにします。後悔がないように、馬車馬のように働いてお金を貢ぎ続けるつもりです。

取材・文/宿無の翁
撮影/吉楽洋平
写真提供/青山めぐ

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